【石川・投手編】ドラフト関連度C
成長著しい金沢・南
今春優勝した星稜の岩下大輝は、しなやかなフォームからスピンの効いたストレートで内外角を突く投球が身上。だが勝負球を決められず、痛打される場面が目立った。タテに落ちるカーブが武器の室木大、右サイドの加藤峻平(父は箕島との伝説の延長18回の一塁手)と層は厚い。
遊学館の大?隼人は球の出所が見づらく変化球のキレと緩急、制球力で勝負する。左腕・松田友輝は伸びしろがあり、試合を作れ、スキがない。
南崚太(金沢)は冬場に下半身強化と岩隈久志(マリナーズ)を参考にフォーム改造に取り組んだ。最速140キロのストレートに的を絞らせない投球で県内ナンバーワンの成長株だ。初優勝を狙う小澤将伍(金沢学院東)は低めを丁寧に突き、走者を背負っても気負わず確実にアウトを増やせる投球を見せる。
宮本晃生(寺井)は強豪相手に投打ともに強烈な印象を残し、今夏こそ大物食いの期待が高まる。平野豪(鵬学園)は春に2勝を挙げ、夏への手応えを感じたはずだ。小松大谷は粘りの投球のエース・山内大輔、最速136キロのストレートを主体に強心臓ぶりを発揮する山下亜文の二枚看板を擁する。山下は金沢を相手に7回途中まで2安打無失点の力投を見せた。
入学時から注目の北濱竣介(金沢桜丘)、多彩な変化球を織り交ぜる坂市吉磯(小松商)、要所を抑える近藤俊太郎(野々市明倫)、21世紀枠候補に選出される原動力となった田畑孝憲(大聖寺)など、目が離せない。
【注目選手】小澤将伍(金沢学院東)