現在、日米間で協議中の新ポスティングシステムが交渉決裂。その結果、大谷翔平の来季メジャー移籍は棚上げに。
栗山英樹監督は、二刀流の最終段階である「大谷のDHとクローザーでの同時出場」を来季の開幕から解禁。はじめこそブルペンの調整に課題があったが、試合を重ねるごとにアジャスト。
2015年に「トリプルスリー(打率3割・本塁打30本・盗塁30)」が新語・流行語大賞を受賞したが、来年は大谷の「40本塁打、40セーブ」が世間で騒がれることになる……かもしれない。
今季、開幕戦から4割以上の打率を維持した連続試合数の球団記録を更新(50試合で打率.407)しながらも、腰部の椎間板ヘルニアで戦線離脱した近藤健介が復活。
さらに、右ヒザ靭帯損傷で手術を受けた谷口雄也も復活して外野手争いが激化。今季レギュラーの西川遥輝、大田泰示、松本剛らとハイレベルのレギュラー争奪戦が繰り広げられる。
投手陣では、2015年と2016年のドラフト1位コンビである上原健太と堀瑞輝が台頭。両者とも今季たっぷり実戦登板を積んだ成果が早くも開花。上原は先発ローテの一角に、堀はクローザー大谷へつなぐセットアッパーとして定着する。
一方、屋宜照悟とのトレードでヤクルトから移籍した2013年ドラフト1位の杉浦稔大。シーズン序盤はローテの谷間での起用だったが、徐々に信頼を得て先発機会が増大。上沢直之、高梨裕稔、加藤貴之、上原健太とともに「2ケタ勝利クインテット」を形成する……かもしれない。
球団は優勝争いへのさらなるファンの後押しをしてもらうために、球界初の役職となるCS(カスタマー・サティスファクション/顧客満足)担当コーチを設立して、そのポストにSHINJO(新庄剛志)氏を招聘。
SHINJOは現役時代以上の仰天パフォーマンスを次々と展開。札幌ドームはチケットが入手困難になるほど連日超満員に。
出揃った選手とファンの大きな後押しのおかげで、ペナントレースは破竹の快進撃。交流戦を全勝で優勝したあたりからマジック点灯が囁かれ、ついにNPB記録である7月6日(1965年、南海)を更新して優勝マジック最速点灯を果たす……かもしれない。
繰り返しますが、これらはすべて妄想です。
また来年〜。
文=サトウタカシ(さとう・たかし)