昨季は先発・リリーフでフル稼働も、終盤戦で調子が下降。さらには、最終戦で痛恨の勝ち越しを許し、ベンチで涙をみせた大瀬良。今季は2月のキャンプで、右ヒジ内側側副靱帯部分損傷が明らかになり離脱。未だに2軍での調整が続いている。
「ポスト・マエケン」の筆頭格。後半戦、CSのキーマンになりそうだ。
昨季は9勝6敗、防御率3.56の成績を残し、投手キャプテンにも指名された福井。しかし、今季は開幕から乱調続きで5月には5回すら持たない惨状に。こちらも2軍調整が続いているが、緒方孝市監督は後半戦のキーマンになると断言。状態を戻し、真価を発揮したい。
2003年に新人球団記録となる25セーブを挙げてから早13年を経過。2000年代後半のチームの顔だけに復活を期待するファンも多い。しかし、4月20日には自身通算500登板の記念すべき試合でロペス(DeNA)に満塁弾を浴びるなど、失点が続き2軍降格。
かつての輝きを取り戻し、歓喜の瞬間に加わりたい。
11年目35歳。ベテランの域に入った梵だが、今季は若手が台頭し、ここまでまさかの出番なし。2軍でも25試合で打率.208にとどまり、心配は尽きない。
かつては、ファンから「堂林と心中」と言われるほどに重宝されていたホープももう25歳。後続の若鯉軍団が次々と結果を残すなか、伸び悩む期間が続き、ついには出番も減ってきた。後半戦の巻き返しがなければ、そろそろ背番号7の剥奪もあり得るか!?
暗黒時代には「来年は廣瀬が3割打つ!」とファンが妄想を膨らませた廣瀬。2010年に打率.309をマークしたものの、スタメンに完全定着することができず、昨季は自身初の1軍出場なしに終わった。
復活を狙う今季は、4月の練習中にボールが顔面を直撃。鼻骨骨折のアクシデントに見舞われた。しかし、状態は上向きで、2軍では打率.300をキープ。2013年には15打席連続出塁の日本記録を樹立した「元祖・神ってる」男。37歳、頼れるベテランは代打の切り札になれるか!?
文=落合初春(おちあい・もとはる)