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富山の有望選手、大会展望

7月12日〜26日(アルペンスタジアムほか)

好素材が目白押しのスカウト集結地帯!
左右の快腕にスラッガーと多彩な顔ぶれ


投手編

▲森田駿哉(富山商)


例年なく逸材揃った大豊作年

「今年の富山は面白い」。NPB各球団のスカウトが口々にこう話すほど好素材が揃った。

 その筆頭が森田駿哉(富山商)。入学当初から将来を嘱望されてきた左腕が順調に進化を遂げ、絶対的エースに成長。自己最速の144キロを計測した今春の県大会では31回を投げ、驚異の防御率0.29と圧巻の投球でチームを5季ぶりの県制覇に導いた。

 森田を追う後続集団にも実力派がズラリ。河端優馬(高岡商)はスカウトから「将来、プロの先発ローテに定着できる素材」と高評価を得ている大型右腕。長身から投げ下ろす角度と精神力の高さを感じさせるマウンドさばきには風格すら漂い、今後の成長にさらなる期待がかかる。

 昨秋の県大会で7回参考ながらノーヒットノーランを達成した宮尾陽佑(富山工)は150キロ到達への期待がかかる右腕。今春県1回戦で実現した河端との剛腕対決にはプロ全12球団のスカウトが集結した。高い潜在能力を持つ大型右腕・西田大起(富山国際大付)も今春の県大会21回を投げ2失点と、負けじと台頭してきた。

 このほか3月の首都圏遠征で拓大紅陵、東海大望洋、国士舘打線を苦しめ評価を高めた梨木海佑(滑川)、下手からのツーシームを武器に今春県準々決勝で公式戦初完封、5月の招待試合で東海大相模を4回無失点に抑えた田口天太(富山国際大付)に宮崎大地(桜井)、安谷佳将(砺波)、山越直幸(富山中部)ら成長著しい右腕が続々。有望左腕として注目なのは桜井裕太(富山北部)。梶尾郁彰(富山一)、吉田凌太(新湊)、石黒雄大(小杉)、松島良輝(富山工)、米田大悟(不二越工)ら次代の富山を背負う2年生にも期待だ。

打者編

▲幸山一大(富山第一)


北信越を代表する巨砲・幸山

 貴重な右の大砲候補として全国的にも注目を集めるのが幸山一大(富山第一)。堂々たる体格からの威圧感ある打撃は昨夏の甲子園でも実証済み。今春の県大会初戦でも超特大の本塁打を放ち、詰め掛けたスカウト陣をうならせた。

 九州古賀ボーイズ(福岡)時代にジャパン九州チームの主将を務め、不二越工でも入学早々にデビューした中村晴樹も今年が最後の夏。一時の停滞期を乗り越えた今春は県大会3回戦で河端(高岡商)から4安打を放つなど、攻守両面で自らのプレースタイルを確立させて存在をアピールした。

 昨夏の甲子園準々決勝で好投した投球以上に打者としての魅力を感じさせる石川達弥(富山第一)、迫力十分の打撃で伝統校の打線を支える串田祐人(高岡商)に轡田拓馬(富山商)、古瀬仁菜(砺波工)、宮田貴成(新湊)ら左の好打者は今年も多士済々。

 幸山に続く右の強打者は坂本潤一朗(富山商)。攻守の柱を担う棚田一輝(新湊)、釣賀諒馬(氷見)の両内野手。県内随一の強肩を武器に昨年末の台湾遠征で県選抜チームの正捕手を務めた島実沙樹(高岡)、卓越した統率力で2季連続県4強のチームを牽引する能原寛秀(富山国際大付)の両捕手。

 頭角を現してきた伊勢大輝(富山国際大付)、田越義史(高岡商)、山田翔己(八尾)の2年生内野手もマークしておきたい。

大会展望
富山商、富山第一を軸に展開か


秋春ともに県決勝に進出した富山商、富山第一を中心に激しいV争いが予想される。春を制した富山商は注目左腕・森田が一段と成長。攻守両面での勝負強さも加わり10年ぶりの夏制覇に燃える。富山第一は昨夏甲子園8強を経験した幸山、寺崎、石川を軸に連続出場を目指す。高岡商、富山国際大付、新湊はいずれも投手を含めた高い総合力で2校に肉薄。不二越工、富山工、滑川、砺波工、氷見らの実力校に2季連続で8強に進出した魚津の戦いぶりも覇権の行方を左右しそうだ。


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