【社会人野球】春を告げる……JABA東京スポニチ大会の日程が発表
2月9日、社会人野球のシーズン到来を告げる「JABA東京スポニチ大会」の日程が発表された。毎年、多くのアマチュア野球ファンが開催を待ちわびているのが、この大会だ。高校野球も含めた、全てのアマチュア大会で最も早く開催される公式戦で、今年は3月9日から4日間の予定で行われる。16チームが4組に分かれ、総当たりの予選リーグを行い、各組1位が準決勝に進む。ここで優勝をすれば、秋に開催される社会人野球日本選手権大会の出場権を手にすることができる。
<大会概要>
日程:2015年3月9日〜4日間
球場:大田スタジアム、横浜スタジアム、上尾市民球場
参加:16チーム
【A組】
セガサミー、JX-ENEOS、ヤマハ、日本新薬
【B組】
JR東日本、JFE東日本、富士重工業、Honda熊本
【C組】
東京ガス、三菱日立パワーシステムズ横浜、Honda、JR東海
【D組】
明治安田生命、新日鐵住金かずさマジック、JR東日本東北、大阪ガス
◎最も早く開催されるアマ大会
シーズン最初の大会ということで、どのチームも万全の仕上がりというわけではない。しかし、各チームの首脳陣が「今年はこの選手を中心に起用しよう」「この選手にチャンスを与えよう」という思いが込められた選手が 、起用される大会でもある。
こうした思いを受けた選手たちが、公式戦でどれだけの実力を発揮するか。そんな視線で試合を観戦すると、スポニチ大会をより一層楽しむことができるだろう。
◎ドラフトマニア注目の大会
そういう意味では、今シーズンの社会人野球を引っ張るべき選手たちにとって、スポニチ大会は自分たちをアピールする場であり、若い社会人選手たちにとって「登竜門」的な大会でもある。
当然、ドラフト候補たちの活躍も大いに予想される。特に今大会は、ドラフト戦線を賑わすだろう好投手が多い。
具体名を挙げると、江口昌太(JX-ENEOS)や、加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック)、関谷亮太(JR東日本)、狭間正行(Honda熊本)あたりだ。
特に加藤は、昨秋のドラフトでは上位で指名される噂があったところ、チームとして大きな大会で結果が出せなかったことで、1年残留することを決意したという。このような事情から、春先の大会といえども、気合が入った投球が見られそうだ。
▲加藤貴之(新日鐵住金かずさマジック)
念願のプロ入りを果たすため、しっかりと「存在感」を見せつけて、チーム内でのポジションを確立し、一気に夏の都市対抗に向けてステップアップする。今年を「飛躍の年」にしようと考える若手選手にとって、非常に重要な場といえるのが、このスポニチ大会なのだ。
(文=編集部)
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