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《甲子園優勝校予想&実現してほしい対決A》兵庫大会7試合3失点の神戸国際大付が本命!

《甲子園優勝校予想&実現してほしい対決A》兵庫大会7試合3失点の神戸国際大付が本命!

 本日、8月8日に幕を開ける夏の甲子園(7日の開幕が雨で順延)。週刊野球太郎では特別企画『2017年・夏の甲子園。優勝校をズバリ大予想!』で、週刊野球太郎ライター陣が「優勝校」と「対抗」を大胆予想。あわせて「実現してほしい対戦」と「注目選手」を紹介していく。

(文・予想=落合初春)

優勝候補:神戸国際大付(兵庫)


 春は投手力、夏は打撃力と言われるアマチュア野球。全国的な猛暑に見舞われた今夏は、強豪校であれど打撃戦に巻き込まれる展開が目立った。そのなかでディフェンス力で勝ち上がった神戸国際大付に期待したい。7試合で3失点は脅威の集中力といえるだろう。

 エース右腕・岡野佑大は準々決勝からオール完投。4日間3試合、27イニングを1失点に抑えた。さらにはセンバツではエースだった左の黒田倭人も控えている。これまで春夏甲子園に5回出場し、4度が初戦敗退の同校だが、今年は「兵庫の堅守野球」を全国に見せ付ける存在になりそうだ。

対抗:大阪桐蔭(大阪)


 センバツ王者の大阪桐蔭も強い勝ち方で大阪の夏を制した。決勝戦では公立の大冠にあわやのシーンを作られたが、きっちりと逆転勝ち。実は準々決勝から3試合連続で逆転勝ち。ビハインドでも「魔物」を目覚めさせない王者の戦いを見せている。

 また面白い出来事もあった。大阪桐蔭の激戦の裏でエース・徳山壮磨が中学時代に在籍した兵庫夢前クラブ(兵庫県姫路市)がヤングリーグ選手権大会で初の全国制覇。こちらも大会5試合すべてを逆転勝ちで駆け上がった。不思議なシンクロは春夏連覇への「伏線」と見た。


実現してほしい対戦:波佐見(長崎) vs.秀岳館(熊本)/ 仙台育英(宮城)


 波佐見は3年前の夏、全日本少年軟式野球大会を制した波佐見中の選手が主力。秀岳館も木本凌雅、廣部就平など、枚方ボーイズで3年前のボーイズ選手権を制覇したメンバーが主力を張り、ほかにも中学硬式のスター選手が多数。もし、両校の対戦が実現すれば「中学軟式×中学硬式」の図式が裏テーマとなる一戦になりそう。

 また仙台育英も主将・西巻賢二をはじめ、3年前の全中大会を制した仙台育英秀光中(中等教育学校)の選手が多数。本誌『野球太郎』の兄弟誌『中学野球太郎』に携わる筆者としては胸躍る出場校が揃った。


注目選手:猪田和希(神戸国際大付)/ 徳山壮磨(大阪桐蔭)


 「4番」として大成のときを迎えたのは神戸国際大付の正捕手・猪田和希。準決勝の報徳学園戦では勝ち越し弾、決勝の明石商戦では先制2ランと試合の流れを決める値千金のホームランを放っている。センバツでは3打数0安打(1四球)で涙を飲んだが、ここ一番で打てる主砲に成長して甲子園に帰還する。

 秋から下級生を含めて多くの投手を起用してきた大阪桐蔭だが、やはり最後はエース・徳山壮磨が中心。準決勝、決勝と厳しい局面もあったが、徳山が粘りのピッチングでしのぎ、春夏連覇の夢をつないだ。タレントが揃う大阪桐蔭だが、徳山が最大のキーマンになる。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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