前年に高卒1年目にしてプロデビューを果たした桑田真澄。2年目となる1987(昭和62)年は快投を続け、7月8日札幌・円山球場で行われた広島戦で、わずか19歳にしてシーズン10勝を達成。しかも、この日は投げては完封、打ってはホームランと桑田の一人舞台だった。この年、桑田は15勝6敗、防御率2.16で最優秀防御率、沢村賞などに輝き、常勝PL学園のエースが本物であることをプロ野球界でも証明した。