ついに開幕したセンバツ! 今夏も来年もその成長が楽しめる2年生のドラフト候補5人に注目!!
3月20日に開幕したセンバツ大会。すでに熱戦の火蓋は切って落とされ、現実に敗退しているチームもあるだろう。
そこで今回は、すでにセンバツで敗退していても、今年の夏も、来春のセンバツも高校野球を盛り上げる可能性を持つ、2年生の選手に注目してみた。
逸材たちの名前とプレースタイルを覚えておいて損はないはずだ。
神宮で高山(大阪桐蔭)から先頭打者本塁打も!
峯村貴希(みねむら・たかき)
千葉・木更津総合・遊撃手
184センチ/75キロ/右投/左打
懐の深い打撃が持ち味の強打者。特に膝を柔らかく使え、長い腕を生かして低めの球にもついていける上に、三拍子のバランスもとれている。大型の遊撃手で、早くも来年のドラフト候補として注目されている。
神宮大会の大阪桐蔭戦では内角の球をスタンドイン。続く打席でも外角の球をセンターにはじき返すなど、どのコースにも対応できる打撃を身につけつつある。
プロ注目度:B
将来性数値
総合:B+ 体のキレ:B
頭脳:B 伸びしろ:B+
しっかりと割れができる打撃フォーム!
宮里豊汰(みやざと・とよた)
茨城・常総学院・一塁手
173センチ/80キロ/右投/右打
ひと振りで球場のムードを一変させる右のスラッガー。昨秋の関東大会・横浜高戦で藤平尚真から放った逆転弾は誰もが声を失う破壊力だった。左足を高く上げるなどアクションは大きいものの、快速球にも立ち遅れず瞬時に対応できる。バランスよくボールを待てて右にも強い打球が打てる。
センバツの大舞台でも自分のスイングが貫けるか。大器としての分水嶺だ。
プロ注目度:B
将来性数値
総合:B 体のキレ:C+
頭脳:C+ 伸びしろ:B
昨秋チームの救世主に。「ひるまぬ心」にも要注目!
渡辺啓五(わたなべ・けいご)
三重・いなべ総合学園・投手
178センチ/75キロ/右投/左打
負ければセンバツ絶望となる昨秋の県3位決定戦で、中学時代ボーイズ日本代表右腕が鮮烈デビュー。昨夏甲子園組の残る津商相手に15奪三振でチームを救った。その後も快投し、チームの救世主となる。
シャープに腕が振れ、力感はなくとも球が走り、走者を背負えばコンスタントに140キロ台。スライダーで追い込むワザもあり勝てる投手。プロで言うと、ケガで育成指名にとどまった先輩・石垣幸大(中日)以上の素質。
プロ注目度:B
将来性数値
総合:B 体のキレ:B+
頭脳:C+ 伸びしろ:B
今後の成長が楽しみな西のスラッガー
岡田悠希(おかだ・ゆうき)
京都・龍谷大平安・左翼手
180センチ/72キロ/右投/左打
1年春からベンチ入り。本塁打も量産する西のスラッガー。秋季大会では3本塁打を放ち、初めての甲子園でどんな活躍を見せられるか注目したい。
長打力は高校生ではトップクラスも、特に守備でがんばらないと、将来は打撃しか頼るものがなくなる。体の成長がこれからではあるが、鍛え方によっては筒香嘉智(DeNA)のようになれるのでは? 華のある選手になってほしい。
プロ注目度:B
将来性数値
総合:B+ 体のキレ:B
頭脳:B 伸びしろ:A
ヤクルト入りした先輩・廣岡の後釜候補!
太田英毅(おおた・ひでたけ)
奈良・智辯学園・遊撃手
175センチ/76キロ/右投/右打
プレーに華のある2年生遊撃手。緩急どんなボールに対しても自分の“間”で待てて、ヘッドをしならせ運動量の大きなスイングができる。昨秋の近畿大会初戦で先頭打者本塁打。「打って当然」という風情でダイヤモンドを回ったランニング姿にスターの萌芽を見た。
柔らかなグラブさばきの遊撃守備はもっとうまくなる。勝負所での堅実さと球際の強さの追求を。
プロ注目度:B
将来性数値
総合:B+ 体のキレ:B+
頭脳:B 伸びしろ:B+
以上、今春のセンバツに出場した2年生の逸材たちを紹介した。
残念ながら、初戦敗退してしまった選手もいるかもしれない。そうであっても、まだ2年生。活躍次第ではプロ入りも大いにあり得る来年のドラフト候補たちを、今からその目に焼き付けておこう。
*この記事は『野球太郎No.018 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補名鑑2016』より一部抜粋して掲載しています。
構成=野球太郎編集部
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