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【侍ジャパン】WBC4強の実績もあるベネズエラは日本プロ野球2軍レベル?

なんとか選手をかき集めたチームは2軍レベル!?


 メジャーリーガーは参加しない今大会だが、ベネズエラの場合、マイナーの有望株やNPBの主力選手さえ参加していない。すでに母国のウインターリーグが開幕していることも関係しているのだろうが、故障や年齢のためにウインターリーグでしかプレーしていない選手や、メキシコやアメリカ独立リーグでプレーしていた選手をかき集めた陣容は、来季の契約を求める「見本市」でしかなく、正直なところ2軍どころか3軍としか言いようがない。

 投手陣は、マリナーズなどで活躍したフレディ・ガルシアが先発の柱を務めるのだろうが、メジャー156勝のベテランも、今年はドジャースの3Aを早々にリリースされ、メキシカンリーグでも4勝3敗と往時の面影はない。メジャーでは6シーズンプレーし、13勝を挙げているフェリペ・ポーリーノ(元アストロズほか)も、今季はカブスの3Aで5勝9敗。2012年から3シーズン、メキシコの強豪・オアハカで計67セーブを記録したガブリエル・アルファロがクローザ―を務めると思われるが、今年は故障でメキシカンリーグのマウンドには立っていない。

 この弱体と言っていい投手陣を援護する打撃陣も心許ない。シーズン最後に40人枠から外れたため、ヤンキースのグレゴリオ・ペティットがメンバーに名を連ねたものの、今季、メジャーでは20試合に出場し打率.167。マイナーでも打率.236。完全に守備の人だ。独立リーグからオリックスに復帰し、前半戦は本塁打を量産したフランシスコ・カラバイヨ【写真】とメジャー通算132本塁打のフアン・リベラ(元ドジャースほか)に頼ることになりそうだが、この陣容ではグループリーグ突破も難しいだろう。



文=阿佐智(あさ・さとし)
1970年生まれ。世界放浪と野球観戦を生業とするライター。「週刊ベースボール」、「読む野球」、「スポーツナビ」などに寄稿。野球記事以外の仕事も希望しているが、なぜかお声がかからない。一発当てようと、現在出版のあてのない新刊を執筆中。ブログ「阿佐智のアサスポ・ワールドベースボール」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gr009041)

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