レースの基準となるポイントの算出法は以下の通り。ほとんどの年でこのポイント最上位の選手が新人王に輝いている。
■野手
(塁打+四死球+盗塁)×1ポイント
■先発投手
(投球回数×1ポイント)+(勝利数×10ポイント)
※投球回数は1/3、2/3は切り下げ
■救援投手
(登板数+ホールド数+セーブ数)×2ポイント
■1位
源田壮亮(西武)
内野手/1年目
30試合:打率.279(122打数34安打)/0本塁打/11打点/7盗塁
43塁打+7四死球+7盗塁=57ポイント
■2位
石井一成(日本ハム)
内野手/1年目
27試合:打率.229(70打数16安打)/1本塁打/4打点/2盗塁
22塁打+4四死球+2盗塁=28ポイント
■3位タイ
武田健吾(オリックス)
外野手/5年目
17試合:打率.355(31打数11安打)/1本塁打/3打点/0盗塁
15塁打+2四死球+0盗塁=17ポイント
■3位タイ
平沢大河(ロッテ)
内野手/2年目
21試合:打率.240(50打数12安打)/0本塁打/2打点/1盗塁
15塁打+1四死球+1盗塁=17ポイント
パ・リーグの野手は源田壮亮(西武)がトップを独走中。遊撃手ということも加味すればポイント以上の価値がある。この調子でいけば、新人王候補の目玉になるだろう。3位には出場機会増加中の武田健吾(オリックス)と平沢大河(ロッテ)が新たにランクイン。スタメンをキープして着実に追い上げていきたい。
■1位
佐々木千隼(ロッテ)
投手/1年目
3試合:1勝2敗/防御率3.86/投球回18.2
18投球回+1勝=28ポイント
■2位
山岡泰輔(オリックス)
投手/1年目
4試合:0勝2敗/防御率2.78/投球回22.2
22投球回=22ポイント
■3位
古川侑利(楽天)
投手/4年目
1試合:0勝0敗/防御率5.63/投球回8
8投球回=8ポイント
佐々木千隼(ロッテ)が1位をキープしたが、安定感では、初登板から3戦連続でクオリティースタートを達成した山岡泰輔(オリックス)に軍配。しかし、いまだ初勝利はお預けでポイントは伸びていない。新人王級のピッチングを見せていることは確かだが、打線の奮起でシーズン終了までに8、9勝はつけてあげたい。
■1位
森原康平(楽天)
投手/1年目
18試合:1勝1敗/11ホールド/防御率1.06
18試合+11ホールド=58ポイント
■2位
石川直也(日本ハム)
投手/3年目
15試合:0勝0敗/7ホールド/防御率3.07
15試合+7ホールド=44ポイント
■3位
黒木優太(オリックス)
投手/1年目
12試合:0勝0敗/9ホールド/防御率0.75
12試合+9ホールド=42ポイント
ルーキーの森原康平(楽天)、黒木優太(オリックス)に加えて、石川直也(日本ハム)も勝利の方程式入り。今季は若手リリーフ投手が大豊作。印象のグッと上がる60登板オーバーを目指してタフに投げ続けたい。
(成績は5月9日時点)
文=落合初春(おちあい・もとはる)