12月9日、フィラデルフィア・フィリーズに所属していたロイ・ハラデイ投手が、古巣のトロント・ブルージェイズと“1日契約”を結び、引退しました。
シンキング・ファストボールを主な武器にして、メジャー16年で203勝を挙げた好投手。2000年から2009年までの10年間で最高の右腕とも評価されています。
ブルージェイズ時代の2003年と、フィリーズ時代の2010年、2度のサイ・ヤング賞を受賞。しかも両リーグでの同賞受賞は、長いMLB史上でも5人しかいないそうです!
ハラデイ投手に関する一番の思い出は、2010年のポストシーズン、フィリーズvsレッズの地区シリーズ。キャリア初のポストシーズン登板となった試合でノーヒットノーランを達成しました。なんと、この快挙を目の前で観られたことです!
序盤から快調に打者を打ち取っていき、イニングを重ねていくにつれ、大きくなる地元ファンからの歓声、高まる緊張感。
そして、最後のアウトの瞬間…。あの最高潮の盛り上がりと興奮につつまれたスタジアムの雰囲気は、今でも鮮明に覚えています。
マウンドで淡々と、それでいて力強く投げているハラデイ投手は、本当に堂々としていて、「エースの風格」という言葉がぴったりだなと思いました。
引退は惜しいですが、ハラデイ投手のことを、これから先も記憶にとどめておきたいので、イラストに描きました。