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ホークス最強は「2003年世代」。そのなかで今も現役を続けている選手は何人いる?


 歴代ホークスの最強世代は? 比較する基準や思い入れで意見がわかれるところだが、ホークスファン歴40年強の筆者が選ぶナンバーワン世代は2003年の福岡ダイエーホークスだ。

2003年は最強打線に最強投手陣


 2003年のチームは3割打者が6人、100打点超えが4人。歴代最高のシーズンチーム打率.297を記録し、「ダイハード打線」と他球団から恐れられた。

 投手陣もエース斉藤和巳が20勝。和田毅が14勝、杉内俊哉が10勝、新垣渚が8勝、寺原隼人が7勝と充実。和田と新垣はルーキー、杉内と寺原は2年目と若手が頭角を現した年でもあった。

 日本シリーズでは阪神タイガースを相手に4勝3敗。お互い本拠地で勝利する内弁慶シリーズを制して、1999年以来の日本一を達成した。

 あれから14年。あの最強世代で今もなお現役を続けている選手は5人となった。しかし、ホークス一筋14年という選手は1人もいない……。

 その4人の選手を見ていこう。


ホークスへ出戻った2人


 2003年に14勝を挙げて新人王を獲得した和田は、以降も先発の柱として活躍。2010年には17勝で最多勝に輝き、2011年も16勝を挙げリーグ連覇と日本一に貢献した。

 2011年オフにはFAでオリオーズと契約。故障もあり4年間のMLB生活では通算5勝と力を発揮できなかったが、2016年にソフトバンクに復帰すると再び活躍。15勝を挙げ、2度目の最多勝を獲得した。今季も開幕投手の最有力候補だ。

 和田とともに2003年、先発ローテで活躍した寺原だったが、2004、2005年は1軍で勝ち星を挙げられなかった。復活を期した2006年も3勝7敗と大きく期待を裏切り、同年オフに横浜にトレードで移籍。

 横浜ではリリーフとして活躍したが、2010年オフにオリックスへトレード。オリックスでは再び先発ローテーション入りし、2年間で18勝を挙げた。2012年オフにFAでソフトバンクへ。7年ぶりに古巣に戻ってきた。

ホークスのライバルとなった2人


 ダイハード打線の3番・二塁を務めたのは井口資仁。2013年は打率.340、27本塁打、109打点を記録。さらに42盗塁で盗塁王も獲得した。

 2004年も主力として活躍したが、その年のオフに「球団と交わした契約」というファンからするとモヤモヤの残る理由で、FAでもポスティングでもなくホワイトソックスに移籍した。

 MLBで4年間プレー後、2009年に井口が日本球界復帰に際して選んだのはロッテ。2010年にはシーズン3位からクライマックスシリーズでソフトバンクを破り、下剋上での日本一達成に貢献。42歳の今も現役で活躍中だ。

 2003年の日本シリーズでMVPを獲得し、強力投手陣の一角を担った杉内俊哉は、和田と同じ2011年オフにFA宣言。巨人へ移籍した。

 巨人では2012年から3年連続で2ケタ勝利を挙げるも、昨季はケガのため登板なし。今季は正念場となる。


海の向こうで今季も頑張るムネリン


 最後の1人は、2003年にレギュラーに定着し、チームにとっていなくてはならない存在だった川崎宗則。

 2011年オフにFA宣言し、「イチローさんと一緒にプレーしたい」とマイナー契約でマリナーズに入団した。

 毎年、ソフトバンクを始めとする日本球団からのオファーがありながらもアメリカにこだわる川崎。ここまで5年連続マイナー契約ながら、折につけメジャーに昇格し、生き生きとしたプレーを見せている。

 アメリカに渡って6年目となった今季もカブスとマイナー契約からスタート。メジャー昇格目指して奮闘中だ。


文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。生まれも育ちも北海道ながら、ホークスファン歴約40年。

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