野球観戦は球場でというアウトドア派にはこちらの過ごし方がオススメだ。
■その@ バッティングセンター
アクティブ派の野球ファンの定番はバッティングセンターだ。憧れの選手のフォームを真似て打つもよし。ストレス発散にも、もってこいだ。前日に負けていたのなら、その鬱憤をホームランで存分に晴らしたい。
■そのA 優勝祈願寺社巡り
御朱印帳を片手に優勝祈願。流行りの寺社巡りをするのも、また雅なものだ。普段、応援団の鳴り物や歓声で騒がしさに慣れた耳も、寺社の静寂に触れること安らぎを得られることだろう。
また、雨天中止のときに巡れば、悪天候が苦行感を演出し、御利益が増しそうな気がしなくもない。
■そのB トレーニング
とにかく体がうずうずしてたまらない方は、とにかく走ることをオススメする。徹底的に走って体力を消耗すれば、自ずと心身が睡眠へと向かうのは自然の摂理。「あの選手もこんな感じで眠りについているのかなあ」と、布団のなかで疑似疲労感を味わえるのもいい。
選手と同じ疲れを感じながら眠りにつく幸せは、野球ファン冥利に尽きる。野球ファンだけに与えられた贅沢だ。
プレーボールからゲームセットまで、片時もテレビから離れず野球観戦をするインドア派の貴方に提案する「ノー野球デーライフ」はこちらだ。
■その@ 野球以外の番組を見る
まずは王道としてテレビを見ることをオススメしたい。毎日、試合中は野球中継以外の番組に触れる事のない貴方。裏ではどんな番組が放送されているのかご存知だろうか。いい機会なので、別な番組を見てみよう。新たな発見があるやもしれない。
ここで大事なのは、なんとなく見るのではなく、あくまで「発見」を求めるポジティブな姿勢だ。きっと有意義な時間の使い方になるはず。
■そのA 野球ゲームでライバルチームを粉砕
試合のない日に、ぼんやりとゲームをしている方も多いだろう。そこで、野球ファンならば当然野球ゲームをするべきだ! と、筆者は言いたい。監督よろしく贔屓チームを操り、最弱に設定したライバルチームを容赦なくボコボコにしてストレス解消。負けた翌日には特に実践すべきだろう。
■そのB 勝ち試合のスポーツニュースを見直す
就寝前にスポーツニュースを見て1日を終える野球ファンは多い。そのルーティンも試合がない日は崩れがち。しかし、1つ1つ同じことを積み上げるルーティンは選手にとっても、ファンにとっても大事なことだ。
そこで、日頃から勝ち試合が流れたスポーツニュースを録画しておき、普段のオンエアと同時刻に見ることをオススメしたい。これでルーティンが崩れることなく、勝利の余韻に浸ったまま眠りにつける。まさに一石二鳥だ。
■そのC 職のスキルアップ
野球に没頭するあまり、仕事が手につかなくなりがちなのも野球ファンのありがちな日常だ。試合のない日くらいは頭を切り替えて、資格の習得など仕事のスキルアップに努めるのもいい。出世することで、よりよい野球ライフを送れる可能性が膨らむかも?
そもそも「俺、野球好きニートだから……」という方は、職探しに時間を割くのもいい。野球に関わって暮らしていける。そんな職が見つかるかもしれないぞ。
筆者は、広島ファンである。そんな自分が提案する「広島ファン的野球無開催日のライフスタイル」は以下のとおりだ。
■その@ 菊池のファインプレー集を見る
言わずと知れた稀代の二塁手・菊池涼介。見る者をトリコにする数々の異次元プレーがインターネット上にも多数アップされている。
何度見ても凄すぎる菊池のプレーを堪能し、爽快な気分になれるのは広島ファンだけの特権、に非ず。他球団ファンにもぜひ見ていただきたい。贔屓球団の垣根を超えて、スカッとさせてくれるはずだ。
■そのA 思い出に浸る
何度見ても見飽きることのない優勝の瞬間。そして、何度見ても涙腺が緩む黒田博樹の引退シーン。数々の名場面を残した昨シーズンのDVDや映像を見れば、時が経つことも忘れてしまうのは広島ファンならば当然だ。
また、勝ちなれしてきた精神に喝を入れるため、敢えて暗黒時代のDVDを見て、苦しかったあの頃を思い出すのもいいだろう。ポジティブ要素を集めたDVDとあわせて、暗黒時代も見ることで、身が引き締まるに違いない。昨シーズンのそれとは違う涙が溢れてくるかも……。
野球を中心に生きているディープな野球ファンに捧げる試合が開催されない日のライフスタイルはいかがだっただろうか? 月曜日や雨天中止の日はもちろん、オールスターゲーム後のインターバル期間に役立てば幸いだ。
文=井上智博(いのうえ・ともひろ)