【宮城・投手編】ドラフト関連度B
仙台育英打線を抑える投手は?
昨秋の明治神宮大会王者で、センバツ8強の仙台育英の攻撃を止められるかどうかが最大のポイントだ。
伊達政宗公ゆかりの地にある県立校、岩出山に突如出現した最速143キロ右腕・今野龍太。伸びがあるストレートを武器に、北部地区大会では5試合で計64奪三振の快投。チームを30大会ぶりの県大会出場に導いた。部員が少なく、5人で冬を越し、バックを1年生が守るチーム事情。まだ県大会レベルでは勝利が難しく初戦敗退したが、投手として潜在能力の高さはピカイチだ。
春の県大会で仙台育英を苦しめたのが、左投げ右打ちの野尻寛人(富谷)。ストレートがカットボールのように微妙に動き、打者は芯でとらえにくい。仙台育英にとって宿命のライバル・東北はキレのある球を投げ込む高井俊、球威のある植田泰仁、菅友紀と右3枚が並ぶ。利府も1年秋から経験を積んでいる芳賀諒、高橋潔の球威ある両右腕と左腕・遠藤翼の3人がマウンドを守る。
武山祐太(仙台商)は力のあるストレートで内角もえぐれる強気の投球が光り、制球力が高く丁寧な投球を見せる須藤大貴(石巻商)も見逃せない。仙台三は3年生の菅原千尋、橋本廉と、2年生の中村希生、中川伝市郎と2組のバッテリーで挑む。
本命の仙台育英は前チームからマウンド経験豊富で多彩な変化球を持つ鈴木天斗、センバツからワンランク成長した馬場皐輔の二枚看板が中心になるのは変わらない。加えてしなやかなフォームの186センチ右腕・梅津晃大(2年)、春から公式戦のマウンドを経験したマウンドさばきのいい小林勇太(1年)と伸びしろたっぷりの下級生もいる。
【注目選手】今野龍太(岩出山)