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政変の年・酉年に球界では何が起きる!? 歴代酉年の球界トピックスを振り返る


 酉年の2017年がはじまって早一週間。今年の話題といえば、遂に就任するアメリカのトランプ新大統領のほか、フランスや韓国では大統領選挙が行われ、EUではイギリスの離脱が実行されるなど「政変」の年になりそうな予感だ。

 過去を振り返っても1945年の第二次世界大戦終結、1993年の非自民・細川政権誕生、2005年の小泉郵政選挙などなど、酉年には政変、革命が多かった。

 そんな激動の酉年に、球界ではどんなことが起こっていたのか? 過去の酉年に起きた印象的なトピックスを振り返りたい。

1945年


 第二次世界大戦が集結したこの年、押さえておかなければならないのは終戦からわずか3カ月後の11月23日、神宮球場で行われた「東西対抗戦」だろう。道具を揃えるのもままならないなか、それでも野球ができる喜びを噛みしめたこの日が、戦後日本野球復活の日となった。


1957年


セ・リーグ優勝:読売ジャイアンツ
パ・リーグ優勝:西鉄ライオンズ(※日本一は西鉄)
春センバツ優勝:早稲田実業(初)
夏甲子園優勝:広島商業(4回目)

 王貞治擁する早稲田実業がセンバツで初の甲子園優勝を飾ったこの年。夏には広島市民球場が開場し、甲子園で広島商業が優勝を果たすなど、「広島」が盛り上がりを見せた。

 シーズンオフには大映ユニオンズが毎日オリオンズと球団合併し「大毎オリオンズ」が誕生。また近鉄は「猛牛」の愛称で親しまれた千葉茂を監督に迎えたことをきっかけにパールズからバファローにチーム名を変更した。


1969年


セ・リーグ優勝:読売ジャイアンツ
パ・リーグ優勝:阪急ブレーブス(※日本一は巨人)
春センバツ優勝:三重(初)
夏甲子園優勝:松山商業(4回目)

 1月、東京オリオンズがロッテと業務提携を発表し、「ロッテオリオンズ」にチーム名を変更。この流れに続くように、4月にはサンケイ・アトムズがヤクルト・アトムズへと名称を変更した。夏の甲子園・決勝戦では三沢と松山商業が対戦。伝説の「延長18回引き分け再試合」の死闘を演じた。そして秋、巨人の金田正一が前人未到の400勝を達成し、現役引退を表明した。

1981年


セ・リーグ優勝:読売ジャイアンツ
パ・リーグ優勝:日本ハムファイターズ(※日本一は巨人)
春センバツ優勝:PL学園(初)
夏甲子園優勝:報徳学園(初)

 監督生活20年の名伯楽、近鉄の西本幸雄監督が勇退を発表。また、大洋が次期監督として長嶋茂雄氏に就任要請をするなど、監督人事で賑わう秋となった。そんな年の日本シリーズは、巨人と日本ハムという、ともに後楽園球場を本拠地とするチーム同士が対戦。史上初めて、全試合同一球場での開催となった。


1993年


セ・リーグ優勝:ヤクルトスワローズ
パ・リーグ優勝:西武ライオンズ(※日本一はヤクルト)
春センバツ優勝:上宮(初)
夏甲子園優勝:育英(初)

 Jリーグがスタートしたこの年。プロ野球でも新たな風を生もうとした結果か、ドラフトではじめて「逆指名制度」を導入。また、日本プロ野球初の「FA移籍」が実現するなど、チーム編成を根本から変えかねない新制度が採用された。


2005年


セ・リーグ優勝:阪神タイガース
パ・リーグ優勝:千葉ロッテマリーンズ(※日本一はロッテ)
春センバツ優勝:愛工大名電(初)
夏甲子園優勝:駒大苫小牧(2回目)

 夏の甲子園では南北海道代表・駒大苫小牧が57年ぶり史上6校目の2年連続優勝を達成。プロ野球では前年の球界再編によって誕生した楽天が1年目のスタートを切り、38勝97敗1分という成績で圧倒的な最下位となった。

 また、初めてセ・パ交流戦が行われ、ロッテが初代王者に。その勢いでシーズン2位ながら新採用となったプレーオフを勝ち上がり、遂には31年ぶり3度目の日本一も達成。さらには第1回のアジアシリーズも制し、初代アジア王者になった。


 甲子園では春・夏とも名門校の初優勝が目立つ。一方、プロ野球ではチーム名称の変更が多いのと、オリオンズ・マリーンズ関係のトピックスが多い印象だ。ということは今年、酉年だけに、ロッテとマーくんが飛翔する年となるのかもしれない!?


文=オグマナオト

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