【福島・野手編】ドラフト関連度B
聖光学院は盤石の中軸を形成
野手は聖光学院の中軸の破壊力が見もの。なかでも、通算54本塁打を誇るスラッガー・園部聡の打撃に注目が集まる。春季大会初戦ではプロ6球団が視察。あるスカウトは「園部クラスは東北にはいない」と太鼓判を押すほどだ。それでも本人は、「投手を楽に投げさせるために自分の役割をしっかり果たすだけ」と心に迷いはない。左の巧打者・八百板飛馬も、昨秋の公式戦9試合で打率・400、センバツでも3試合で打率・429の安定感はさすが。横水風寅は夏のキーマンになりうる存在だ。センバツは右足首の故障でメンバーから外れたが、学法石川戦で決勝タイムリーを放つなど結果を残した。斎藤智也監督も、「懐が深く、体を開かずに力強くバットを振れる。クリーンアップに厚みが出た」と手応えをつかむ。
好素材は聖光学院の選手だけではない。捕手では、昨秋の県大会で出場選手中トップの打率・462をマークした光南の十文字優樹。器用な打撃に堅実な守備、そして守護神も務める白河の鈴木智之も県内屈指の実力を誇る。「ナンバーワン遊撃手」の学法石川・大友祥之は、昨年オフから取り組んでいるメンタルトレーニングによってレベルアップを果たした。
小高工の鈴木康平は、オープンスタンスからの力強い打球が魅力で、プロのスカウトも関心を寄せる長距離砲。福島東の今泉翔太は、昨秋の打率・426と巧打が光る。
【注目選手】園部聡(聖光学院)