【北信越、東海地区編】シーズン前はこんな評価でしたが、2カ月経った後のドラフト候補たちはどう見えますか?
岸本 淳希 キシモト・ジュンキ
敦賀気比(福井県)/投手
182cm78kg/右投右打
■今春の成長ポイント
全国の強豪にどんな投げっぷりを
■コメント
スリークオーターから球速帯137〜145キロの速球と、カッと音をさせて変化するようなスライダー。右打者の内角速球は、あれはほとんど<シュート>だろう。3ボールからも、走者をためても、なんとか切り抜けてしまう気持ちの粘り強さがいかにも<雪国>の感性か。北信越では無敵の快腕だが、このセンバツで真価の一端が。
中村 文英 ナカムラ・フミヒデ
福井商(福井県)/投手
182cm82kg/右投右打
■今春の成長ポイント
バックの失策にもブレない心は?
■コメント
ボールの威力なら岸本淳希(敦賀気比)と互角かそれ以上。今年の北信越では双璧の本格派右腕だろう。全身の馬力は超高校級、そのパワーをリリースに瞬発させるボディーバランスと運動センスも十分。順調なら、夏までに140キロ後半は堅い。速球と同じ腕の振りで投げられるスライダーにスプリット。あとはセルフコントロールだ。
北村 拓己 キタムラ・タクミ
星稜(石川県)/遊撃手
180cm75kg/右投右打
■今春の成長ポイント
ライナーが外野フェンスを超えれば
■コメント
入学と同時に二塁手、遊撃手のレギュラーとして起用されながら、順調に成長。昨秋は3番・遊撃手として右打席からライナー性の長打を広角に放ち、広い守備範囲も披露。バックのキーマンとして、チームを牽引した。二塁打を三塁打にできる俊足と走塁センスも、高い実戦力として魅力十分。打にパンチ力が加われば十分プロの素材だ。
大田 圭利伊 オオタ・ケリイ
菊川南陵(静岡県)/一塁手
189cm90kg/左投左打
■今春の成長ポイント
将来を信じ、地道な努力は続いているのか
■コメント
他校で1年間の野球部生活を経て、再入学だったので、公式戦は昨夏で終了。その後は練習を重ねて卒業後の新たな舞台に備える。長打力、ミートのセンスは超がもう一つ付くほどの超高校級。フィールディングに見せる連動性や器用なボールさばきも日本人とは異なったメカニズムを持つ。間違いなく大器である。
上杉 芳貴 ウエスギ・ヨシタカ
豊田西〜中京大〜トヨタ自動車(25歳)
投手/179cm75kg/右投右打
■今春の成長ポイント
形より気持ちで闘えるハートを
■コメント
いつもフォームや体調、攻め方などあれこれモンモンとしながら投げているように見えて歯がゆい。マウンドに上ったら全力で相手に立ち向かうだけ。制球力はもともと一級品。それに加えて、昨季は速球の質が向上してきた。立ち上がり、先頭打者を簡単に出さないことそれさえ出来れば試合を作れる球威と投球センスは持っている。
真弓 竜一 マユミ・リュウイチ
四日市工〜王子(22歳)
中堅手〜179cm83kg/右投右打
■今春の成長ポイント
スイングはさらに速くなったのか
■コメント
<竜一>…Dファンの父親の命名か、出身は三重の四日市。高校から入社2年目から右のスラッガーとして売り出したが、このタイプが少ないので、とても目立った。野性味あふれる渾身のフルスイングと長打力が何よりの魅力だが、昨季は<副産物>の三振に悩んだ。ドアスイング傾向が修正できれば。フルスイングの三振なら怖さが残る。
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