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米政権交代。そのとき日本の野球に何が起こった!? 今季も大記録や名勝負が生まれる予感!


 アメリカ大統領が民主党のバラク・オバマ氏から、共和党のドナルド・トランプ氏に交代した。トランプ大統領就任によって、米国内外を問わず様々なところに影響がでている。日本にも当然のことながら例外ではない。もしかすると日本の野球にも何かが起こるかもしれない……。

 そこで、過去のアメリカの政権交代の年に、日本の野球ではどんなことが起こったのか、振り返って見よう。

(球団名は当時の所属チーム)

2009年:WBC連覇に“夏はまだ終わらない”


 2009年1月20日、共和党のジョージ・W・ブッシュ氏から民主党のバラク・オバマ氏へ大統領が交代した。初のアフリカ系の大統領誕生ということで話題になった。さて、この年の日本の野球には何が起こったのか。

 この年は2009WBCが開催された。原辰徳監督が率いる日本代表のメンバーには、松坂大輔(レッドソックス)やイチロー(マリナーズ)といったメジャーリーガーや、のちにメジャーに渡ることとなるダルビッシュ有(日本ハム)や田中将大(楽天)が集結。決勝で韓国との死闘を制し、2連覇を達成した。

 また、第91回高校野球選手権大会の決勝は歴史に残る熱戦となった。中京大中京と日本文理の対戦は、9回2アウトで10対4と中京大中京が大量リード。あとアウト1つで優勝が決まるというところで、日本文理が驚異の粘りを見せる。ここから10対9まで追い上げ、なおチャンスは継続。逆転まであと一歩とまで迫ったが、そこで力尽きた。この猛反撃に向けられた「日本文理の夏はまだ終わらない」という甲子園中継の実況は有名だ。


2001年:代打逆転満塁サヨナラ優勝決定ホームラン


 ビル・クリントン氏(民主党)からジョージ・W・ブッシュ氏(共和党)へと交代したのは2001年のこと。

 9月26日、リーグ優勝へのマジックを1とした近鉄が、大阪ドームでオリックスと対戦。5対2とオリックスのリードで迎えた9回裏、近鉄は無死満塁のチャンスで北川博敏を代打に送る。北川はここで逆転サヨナラ満塁ホームランを放ち、近鉄は12年ぶり4度目の優勝を決めた。「代打逆転満塁サヨナラ優勝決定ホームラン」という劇的すぎる歴史的な優勝決定シーンだった。

1977年:王貞治が“世界のホームラン王”に


 ジェラルド・R・フォード氏(共和党)からジミー・カーター氏(民主党)に大統領が代わったこの1977年、日本のプロ野球で歴史的な記録が誕生した。

 9月3日、後楽園球場での巨人対ヤクルトで、王貞治(巨人)は通算756号本塁打を放った。ハンク・アーロン(ブレーブスほか)の持つ通算755本塁打を抜き、“世界の王”となった瞬間だった。

 この年は、ほかにも米田哲也(近鉄)が通算350勝を記録。福本豊(阪急)は、日本記録となる通算597盗塁を記録。球史に残る大記録が生まれた年だった。



1969年 夏の甲子園決勝が引き分け再試合に


 リンドン・ジョンソン氏(民主党)からリチャード・ニクソン氏(共和党)へと代わった1969年は、高校野球で歴史的な名勝負があった。

 第51回高校野球選手権大会。決勝は松山商と三沢の一戦となった。試合は松山商の井上明、三沢の太田幸司の投げ合いとなり、18回が終わって0対0。大会規定により引き分け再試合となった。翌日の再試合も太田はひとりで9回を投げ抜いたが4対2で敗れ、松山商が優勝を飾る。この大会で太田幸司は熱狂的な「コーちゃんブーム」を巻き起こし、元祖甲子園アイドルとなった。

 トランプ大統領が就任した2017年は、はたしてどんなことが起こるのであろうか。劇的なペナントレースが展開されるのか、それとも歴史的な名勝負が見られるのか。大記録は生まれるのか。野球シーズンの開幕が楽しみだ。


文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。

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