甲子園も終わり、野球界はドラフトの季節へ。今年は佐々木朗希(大船渡高)、奥川恭伸(星稜高)、森下暢仁(明治大)などが1位指名候補に挙げられる。各球団の現有戦力を考えながら独断で「指名すべきドラ1候補」を選んでみた。
■1位指名予想
佐々木朗希(投手/大船渡高)
最近はやや消極的なドラフト戦略が目立つが、すべてはクジ運。そもそも野手をFAで確保できるブランドがある以上、ドラ1は投手でいい。戦力にも余裕があり、ここは佐々木一本と予想。
■1位指名予想
海野隆司(捕手/東海大)
即戦力投手の指名・活躍が続いているが、伊藤光が30歳、戸柱恭孝が29歳、嶺井博希が28歳で捕手陣の偏りはやや気になる。昨年は小園海斗(広島)にチャレンジしたように縛りがあるわけではない。佐々木、奥川、森下がファーストチョイスだが、今年のナンバーワン捕手ともいわれる海野を狙うことも十分にあり得る。
■1位指名予想
奥川恭伸(投手/星稜高)
今季は独走ならなかったが、投手も野手も若手の台頭はあり。主力もまだ20代が中心でじっくりと構えられる。今季の戦力を考慮すると、早めの活躍も期待できる奥川がベストか。
■1位指名予想
西純矢(投手/創志学園高)
佐々木に関心を示していると伝わってくるが、どちらかといえば、体力の十分な選手を好む傾向。近本光司のレギュラー定着でセンターラインにはある程度メドがついた。ほしいのは、若手・中堅がいまいちパッとしない先発投手。メッセンジャー、岩田稔らに頼りきりの状況はなかなか危機的。奥川といきたいところだが、重複することを考えると、ゾッコンといってもいいほどマークしていた西純矢の一本釣りも視野に入る。
■1位指名予想
奥川恭伸(投手/星稜高)
スカウト陣の動きを鑑みると奥川が濃厚。清水達也や山本拓実が1軍で出場し始めているが、投手陣の世代交代の一押しがほしい。本当は野手がほしいところだが、今年の候補なら1位指名は投手やむなし。さらに、上位で捕手を抑えたい。
■1位指名予想
森下暢仁(投手/明治大)
どう考えても投手が足りない。昨年、根尾昂(中日)を1位指名しているが、本来、そんな余裕はないはず。野手では村上宗隆の台頭もあり、上茶谷大河(DeNA)を一本釣りしておけば…というため息も漏れる。今年こそはナンバーワン即戦力投手といわれる森下で勝負してほしい。
■1位指名予想
佐々木朗希(投手/大船渡高)
今年は故障者が相次いだが、なんだかんだで選手層は12球団ナンバーワン。至宝をじっくり育てられる環境だけに、ここは佐々木でいきたい。
■1位指名予想
河野竜生(投手/JFE西日本)
先発陣は若手が頑張っているが、みんな右腕。左腕即戦力なら河野竜生が最上位か。最速151キロのストレートに試合を組み立てられる安定感もあり、打力自慢の西武なら十分にローテ圏内。左腕の上位候補が少ないため、出し抜くなら河野の一本釣りも悪くない。高卒3年目で伸びしろもあり。
■1位指名予想
佐々木朗希(投手/大船渡高)
地元・東北の星。ここは獲りにいくしかない。クジ運次第では快速サイドスローの津森宥紀(東北福祉大)を狙うのもあり。
■1位指名予想
奥川恭伸(投手/星稜高)
安田尚憲、藤原恭大を確保しており、あとは投手のスター候補がほしい。ただし、先発陣はカツカツなので、佐々木朗希を狙うよりも即戦力型の奥川がベターか。
■1位指名予想
佐々木朗希(投手/大船渡高)
指名を明言。大谷翔平(エンゼルス)を育てたチームであることは言わずもがな。クジ運に期待。
■1位指名予想
佐々木朗希(投手/大船渡高)
ドラフト前はトリッキーな動きで指名が読めないオリックス。しかし、若手投手陣がしっかり結果を出しており、育成力には自信があるはず。今年は外れても投手には困らない。焦点は伊藤光を放出し、泥沼にはまっている捕手陣。海野隆司(東海大)、佐藤都志也(東洋大)などを狙いたいが、ここはシーズンの最終順位(ウエーバー順)次第で、無理はせず佐々木を指名と見た。
文=落合初春(おちあい・もとはる)