【ドラフト1位】桜井俊貴(投手/立命館大/右投右打)
1試合:0勝1敗/防御率8.31/投球回4.1/5奪三振/1与四球/1与死球
即戦力ルーキーとして期待され開幕2カード目の先発を任された桜井。その登板でプロの洗礼を浴び5回途中でノックアウト。その後右ヒジ痛のため2軍で調整を進めている。3軍の試合には復帰しており投げられる状態まで回復はしているが、戦力としての1軍復帰はまだ難しい。即戦力となることはできなかった。
【ドラフト2位】重信慎之介(外野手/早稲田大/右投左打)
18試合:打率.190(58打数11安打)0本塁打/2打点/0盗塁/16三振/4四球
開幕1軍を果たすが開幕カード後に登録抹消。5月に1軍復帰してからはスタメンで起用されるも長くは続かなかった。ただ、59打席で3本のスリーベースを放つなど快足を見せた。橋本到、亀井善行、松本哲也、立岡宗一郎など、左打ちの外野手かつ中距離ヒッターが巨人には多いので、競争を勝ち抜くための武器である足をさらに磨きたい。
【ドラフト3位】與那原大剛(投手/普天間高/右投右打)
《2軍》4試合:1勝1敗/防御率2.25/投球回8/7奪三振/2与四球/0与死球
【ドラフト4位】宇佐見真吾(捕手/城西国際大/右投左打)
《2軍》34試合:打率.197(76打数15安打)0本塁打/3打点/0盗塁/16三振/7四球
【ドラフト5位】山本泰寛(内野手/慶應義塾大/右投右打)
27試合:打率.256(78打数20安打)0本塁打/2打点/0盗塁/20三振/2四球
【ドラフト6位】巽大介(投手/岩倉高/左投左打)
《2軍》4試合:0勝0敗/防御率3.38/投球回8/2奪三振/2与四球/2与死球
【ドラフト7位】中川皓太(投手/東海大/左投左打)
(2軍)11試合:4勝1敗/防御率2.84/投球回25.1/19奪三振/10与四球/1与死球
【ドラフト8位】松崎啄也(捕手/日本製紙石巻/右投右打)
《2軍》5試合:打率.214(14打数3安打)0本塁打/1打点/0盗塁/2三振/2四球
【育成8位】長谷川潤(投手/石川ミリオンスターズ/右投右打)
1試合:0勝1敗/防御率7.71/投球回4.2/2奪三振/1与四球/0与死球
ドラフト5位の山本は、クルーズ、片岡治大の離脱した結果でもあるが、今シーズン中にセカンドのレギュラー争いに加わるとは思わなかった。来シーズンは上位打線を担う可能性も十分にある。
捕手の宇佐見、松崎は小林誠司に次ぐ2番手争いに加わりたい。
育成8位の長谷川は支配下登録を勝ち取り、先発ローテーションの谷間とはいえ1軍登板を果たした。5回途中での降板となったが2軍では好投を続けている。次回のチャンスをしっかりとものにしたい。
與那原、巽の高校生組は来季も2軍で結果を残せば、2年後の1軍への切符も夢ではない。大卒の中川は来年が勝負の年となる。
ヤクルト、巨人はともに即戦力として獲得したはずのドラフト1位が機能せず先発スタッフの構築が苦しくなった。その影響で両チームのローテーションが崩れた感は否めない。
即戦力投手の見極めはどのチームも大事だということだ。今年のドラフトは投手が豊作と言われているが果たしてどうなるのか。今から楽しみだ。
文=勝田 聡(かつた さとし)