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高校野球に記念碑あり! 松坂大輔、津田恒実……、その偉業を僕らは忘れない!!


 夏の高校野球は、全国で地方大会が真っ盛り。勝ったところ、負けたところ、まさに悲喜こもごもだが、各地区大会を勝ち抜いて甲子園出場を果たしたところは、その功績を後輩たちに伝えるため「記念碑」を建てるところが多い。

 甲子園の常連である神奈川県の横浜高校の練習グラウンドには、松阪大輔が活躍した1998年の三冠達成時(春・夏甲子園&国体)のものを筆頭に、いくつもの記念碑が建っていることでも有名。他にも、全国にはこんな記念碑が存在する。

炎のストッパーよ永遠に


 山口県の南陽工業高校のOBで、広島で活躍した投手といえば津田恒実(旧名・恒美)だ。32歳の若さで夭逝した津田の記念碑が、母校である南陽工のグランド脇に建てられていて、そこには、球歴とともにこんな詩が添えられている。

「やさしき勇者」
津田君は努力する心、謙虚な心、
誘惑に負けない心を持っていた。
そして何より
他人を思いやる心を持った
本物のスポーツマンだった。
真の勇者は
なぜこうも優しいのだろう。

 また、同じく母校である和田中学校にも「弱気は最大の敵」と刻まれた顕彰碑がある。他にも周南市新南陽総合支所や周南市野球場でも津田関連の展示が行われている。

大会歌をもじった石碑!?


 夏の甲子園大会のテーマソングと言えば「栄冠は君に輝く」。実況中継の合間などにも流れるので、耳に残っている野球ファンも多いことだろう。

 この公式大会歌が制定される前年の1947年、制定された1948年に、夏の甲子園連覇を成し遂げているのが福岡県の小倉高校だ。

 その偉業を記念して1988年に石碑が建てられたのだが、そこには「栄冠はわれに輝く」の文字。「君に」ではなく「われに」なのである。たしかに、制定前後の年に連覇しているということは、2年間、夏の甲子園では無敗だったわけだから、「われに」でも決して大げさではない。


甲子園大会の発祥は甲子園ではない!?


 春夏の全国大会の代名詞となっている甲子園。もちろん、その会場となっている「阪神甲子園球場」がその名の由来だが、春夏とも、第1回大会は甲子園では行われていない。

 第1回(1915年)の夏の選手県大会は大阪府豊中市の豊中運動場で、第1回(1924年)のセンバツ大会は愛知県名古屋市の山本球場で開催されている。両球場とも現存していないが、球場の跡地はいずれもメモリアルパークとして整備され、それぞれ記念碑が建てられている。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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