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《プロ野球コスパランキング》野手編・年俸から1本塁打あたりのお値段を割り出してみた!!【ワースト10】


1本塁打のお値段/コスパランキング【ワースト10】


1位 ゴームズ(楽) 230,000,000円 1本塁打 推定年俸2億3,000万円
2位 川端慎吾(ヤ) 160,000,000円 1本塁打 推定年俸1億6,000万円
3位 森野将彦(中) 140,000,000円 1本塁打 推定年俸1億4,000万円
4位 畠山和洋(ヤ) 130,000,000円 1本塁打 推定年俸1億3,000万円
5位 中島宏之(オ) 116,666,667円 3本塁打 推定年俸3億5,000万円
6位 嶋基宏(楽) 110,000,000円 1本塁打 推定年俸1億1,000万円
7位 細川亨(ソ) 100,000,000円 1本塁打 推定年俸1億円
8位 荒木雅博(中) 88,000,000円 1本塁打 推定年俸8,800万円
9位 ブランコ(オ) 83,333,333円 3本塁打 推定年俸2億5,000万円
10位 松井稼頭央(楽) 80,000,000円 2本塁打 推定年俸1億6,000万円

途中帰国のあの外国人選手がワースト1位


 本塁打部門ワーストコスパランキング1位は、楽天のゴームズ。メジャー通算162本塁打という実績を引っさげて、今季からチームに加入した助っ人だが、開幕からバットは湿りがち。4月20日のオリックス戦を最後に帰国し、そのまま退団となってしまった。

 成績不振、言葉の壁、家族の問題、熊本地震に遭遇など、さまざまな理由は考えられるが、本人が退団理由の詳細を明かしていないため真相は不明。結局、4月6日にオリックスの東明大貴から放ったホームランが日本での唯一のフェンスオーバーとなった。

 なお、シーズン途中で退団しているので、年俸は一部しか払われていない可能性もあるが、詳細が不明なので総額で換算している。

 楽天では、2014年にもユーキリスがゴールデンウイークを待たずに退団。来日早々に帰国する外国人選手は、もはや珍しくなくなったのが昨今のプロ野球界だ。


現役屈指のパワーヒッターも故障には勝てず


 同じ外国人選手では、日本で実績のあるブランコが9位にランクイン。来日初年度、中日に在籍していた2009年に39本塁打でタイトル獲得、翌2010年には32本塁打、DeNAに移籍した2013年にも41本塁打とホームランを量産し、優良助っ人のイメージがあったブランコも、近年は太ももやヒザの故障を頻発し、満足に試合に出られず。

 そんな状況では成績を残せるはずもなく、高年俸だけに、コスパはどんどん悪くなってしまう。2014年オフにオリックスと結んだ2年契約は今年がラスト。11月には36歳となる年齢からも、来季、日本の球団のユニフォームを着ている可能性は低いだろう。

唯一の20代はヤクルトのヒットメーカー


 日本人選手は、3位の森野将彦が38歳、7位の細川亨が36歳、8位の荒木雅博が38歳、10位の松井稼頭央が40歳(いずれも8月20日現在)と、やはりベテランが目立つ。そんななかで、唯一の20代が、2位にランクインしているヤクルトの川端慎吾だ。

 昨年は首位打者と最多安打のタイトルを獲得し、チームのリーグ優勝に大きく貢献した川端。アベレージタイプのバッターで、しかも今季は自打球を足に当て、右足舟状骨骨折(足首あたり)で7月19日に登録抹消となった。それを考慮すれば酌量の余地はあるが、2014年は10本、2015年は8本のホームランを放っているだけに、今季の1本はやはり少ない。

 ちなみに、昨年は推定年俸8500万円だったので、本塁打1本あたりの値段は1000万円強。やはり、大きくコスパを落としている。9月前半には1軍復帰が予定されている川端のコスパ良化が、ヤクルトの逆転CS進出のポイントともいえそうだ。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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