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父は元プロ選手! その遺伝子を受け継いだ阪神・横田慎太郎に期待


 阪神の高卒3年目・横田慎太郎が躍進中だ(写真は鹿児島実業時代)。

 今春のキャンプは、自身初となる1軍帯同は果たしたものの、前半はアピール材料に欠け、2軍行きの可能性すらあったほど。しかし、他球団との練習試合が始まると、眠れる若虎がウェイクアップ。2月16日の楽天との練習試合での左中間スタンドへの一発をきっかけに、オープン戦に入っても毎試合のようにマルチヒットを記録中だ。

実戦に入って結果を出し始める


 3月3日のソフトバンク戦も、俊足を生かしたショートへの内野安打、ピッチャーの足元を抜くセンター前タイムリーと、4打数2安打。

 掛布雅之2軍監督が、DC((打撃コーディネーター))時代から目をかけ、昨年の秋季キャンプでも1軍の安芸ではなく、2軍の鳴尾浜で手元において付きっきりで指導を行った成果が、ここにきて実を結びつつある。


父は元プロ選手


 横田は鹿児島実業高出身の3年目(2013年秋のドラフト2位)で、186センチ92キロと体格にも恵まれており、加えて50m6秒1の快足。守備面に課題を残すなど、まだまだ粗削りな面は否めないが、糸井嘉男(オリックス)や柳田悠岐(ソフトバンク)のような大型外野手へ育つ可能性を秘める。

 なお、横田の父は40代以上の野球ファンならご存知であろう、1980年代後半から1990年代前半にかけてロッテの主力だった横田真之氏だ。917試合に出場し、727安打108盗塁と、俊足の外野手として活躍。

 初代『ファミスタ』にも、強力メンバーの混成チーム「フーズフーズ」の一員で、控え選手ながらも「よこた」として、(それらしき人物が)名を連ねていたほど。

 足の速さなどの身体能力も含め、野球に適したDNAは、しっかりと息子に受け継がれているようだ。


受け継いだ背番号に恥じぬ活躍を!


 背番号は24。阪神の24番といえば、暗黒の時代から歓喜の優勝まで、生え抜きの若虎としてチームを22年間支え、2013年に引退した桧山進次郎のイメージがまだまだ強い。

 甲子園球場には、24の背番号の上に「HIYAMA」と刻まれたユニフォームを着て声援を送る阪神ファンが少なくない。24番のイメージを「HIYAMA」から「YOKOTA」へ更新していけるか。そのための開幕1軍へ向けて、ここからさらに生存競争は激しくなる。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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