1位 鳥谷敬(神) 33,333,333円 12盗塁 推定年俸4億円
2位 坂本勇人(巨) 22,727,273円 11盗塁 推定年俸2億5000万円
3位 柳田悠岐(ソ) 12,272,727円 22盗塁 推定年俸2億7000万円
4位 本多雄一(ソ) 12,000,000円 15盗塁 推定年俸1億8000万円
5位 秋山翔吾(西) 8,823,529円 17盗塁 推定年俸1億5000万円
※対象は10盗塁以上した野手
(成績は8月28日現在、1盗塁の値段は小数点以下四捨五入、神=阪神、巨=巨人、ソ=ソフトバンク、西=西武)
1盗塁あたりの値段が高い(=コスパが悪い)野手のランキングがこちら。
本ランキングでは「本来は盗塁するキャラではないのに、たまたまひとつふたつ盗塁を記録したためにランクイン」という状況を防止するために、10盗塁以上というハードルを設けている。
盗塁部門のコスパランキングワースト1位は阪神の鳥谷敬。2013年WBCのチャイニーズタイペイ戦で、絶体絶命の場面で盗塁を決めたことから走れるイメージがあるかもしれないが、これまでのシーズン最多盗塁は2011年の15個。
それを考えれば、今季の数字は決してひどいわけではない。ただ、推定年俸がチーム最高の4億円と超高額。コスパはどうしても悪くなってしまう。
ソフトバンクからは、3位に柳田悠岐、4位に本多雄一がランクイン。総年俸が12球団一で高給取りが多いだけに、コスパランキング各部門のワーストにちょいちょい名前が出てしまうのは致し方ないところ。
柳田は昨季のトリプルスリー達成で一躍名を挙げたが、2014年も32盗塁を記録している。本多も2010年に59盗塁、2011年に60盗塁で、2年連続タイトル獲得の実績あり。その数字からすると、両選手とも故障による離脱があったとはいえ、今季の盗塁数はやはり物足りない。
1位 鳥谷敬(神) 5,633,803円 71三振 推定年俸4億円
2位 坂本勇人(巨) 4,629,630円 54三振 推定年俸2億5000万円
3位 村田修一(巨) 4,545,455円 66三振 推定年俸3億円
4位 糸井嘉男(オ) 4,057,971円 69三振 推定年俸2億8000万円
5位 中村剛也(西) 4,019,608円 102三振 推定年俸4億1000万円
※対象は50三振以上した野手
(成績は8月28日現在、1三振の値段は小数点以下四捨五入、神=阪神、巨=巨人、オ=オリックス、西=西武)
続いては1三振あたりの値段(=コスパが悪い)野手のランキング。
三振部門のコスパランキングワースト1位も、盗塁部門に続いて鳥谷。9月22日終了時点での三振数は、チーム4位。高山俊(チーム2位)や北條史也(同3位)よりは少ないのだが、やはり年俸の高さでこのポジションに。
今季の鳥谷は攻守に渡って精彩を欠き、阪神首脳陣や阪神ファンの悩みの種となっていた。推定年俸4億年の5年契約は2019年まで残っている。今季のような状態が来季以降も続くようだと、虎党のフラストレーションはさらに高まること必至。復活を期待したいが……。
ちなみに、推定年俸3億円以上の日本人野手は7人。そのうち三振部門のコスパランキングワースト5には、1位に鳥谷、3位に村田修一(巨人)、5位に中村剛也(西武)と3人がランクインしている。
なお、残る4人は、阿部慎之助(巨人)、中島宏之(オリックス)、内川聖一(ソフトバンク)、松田宣浩(ソフトバンク)だが、阿部、内川、中島は三振が50個以下、松田はワースト6位だった。
文=藤山剣(ふじやま・けん)