今年も菊池雄星(西武)が女子アナの深津瑠美(フリー)を射止め、やはり「プロ野球選手の妻は女子アナ」という王道を見せつけてくれた。
我々小市民にとって、女子アナは手の届かない高嶺の花だが、そこに軽々と到達できるのがプロ野球選手、なんともうらやましい……。
そんな世の男たちの羨望を受けつつ、女子アナと結婚したプロ野球選手は数多い。
近年、もっとも注目を集めたのは堂林翔太(広島)と枡田絵理奈アナ(フリー)の大物カップルだ。2014年のクリスマスにめでたくゴールイン。妊娠を機に枡田アナはTBSを退社。現在は1児の母となり、フリーアナウンサーとしてテレビ復帰を果たしている。
2015年の長野久義(巨人)と下平さやかアナ(テレビ朝日)の結婚も衝撃的だった。11〜12歳差という姉さん女房という点もだが、下平アナといえば「テレ朝のエース」とも称された元祖モテモテ女子アナ。現在もテレ朝のアナウンス部主任としてバリバリの現役だ。
交際がスクープされた2009年、まだ長野はプロ入り前。今思えば、下平アナにすさまじい先見の明、もしくは長野にオーラがあったのかも知れない。
一方で結婚を機に、表舞台から身を引く元女子アナ妻も多い。キー局系の女子アナでは内川聖一(ソフトバンク)と結婚した長野翼アナ(元フジテレビ)、高橋由伸監督(巨人)と結婚した小野寺麻衣アナ(元日本テレビ)が有名どころだ。
海の向こうの最高峰・MLBで活躍する新旧日本人選手の妻に目を向けても、かなり女子アナが多い印象だ。
元メジャー勢では石井一久氏と木佐彩子アナ(元フジテレビ)、田口壮(現オリックス2軍監督)と香川恵美子アナ(元TBS)、岡島秀樹氏と栗原由佳アナ(フリー)、松坂大輔(現ソフトバンク)と柴田倫世アナ(元日本テレビ)など。
現役メジャー勢に目を向けても以下のように実力派の女子アナがズラリと並ぶ。
イチロー(マーリンズ)/福島弓子アナ(元TBS)
青木宣親(アストロズ)/大竹佐知アナ(元テレビ東京)
前田健太(ドジャース)/成嶋早穂アナ(フリー)
メジャーリーグでは各チームで婦人会が結成されており、セレブリティーな活動(ボランティアやパーティー)に取り組んでいる。そうなると必然的にコミュニケーション能力や順応力が求められる。
過酷な競争を生き抜いてきた女子アナ妻にとっては、語学習得力を含めてこれらに順応するのは朝飯前かも知れない。メジャー挑戦にあたっての「サポート能力」は折り紙付きといえるだろう。
それにしても女子アナ妻はとにかく献身的なエピソードに事欠かない。結婚前から料理や栄養の知識を身につけたり、同じくプロ野球選手と結婚した先輩アナウンサーに話を聞いたりと、メディア育ちならではの取材力、学習力で万全のサポート体制を整える。
国内外を問わず、このあたりが王道たる所以。内助の功から渉外まで、マルチな才能が備わるプロ野球選手にとっては理想の妻なのだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)