まずはフィールドの変更で、内野と外野のフェアグラウンド部分を人工芝から天然芝へ張り替えた。
これにより選手の体への負担を軽減するとともに、フィールドが鮮やかな緑に包まれることでファンの目にも優しいものとなる。
芝の育成に関しても、メジャーリーグで採用されている「サブエアーシステム」を導入するなど、高いクオリティーで管理するなど抜かりなし。
試合の情報が詰まっているスコアボードは、ラインナップや得点経過・カウントだけでなく、多彩なデータを表示できるようにと全面LED化。
またスコアボードの隣にある楽天Koboビジョンと連動した演出も検討しているそうで、これまでとは比べものにならないほどエンターテイメント性を高めるそう。
3つ目の紹介になったが、今回の改修の目玉とも言えるのがこの楽天山パーク。左中間の後方に、「野球観戦ができる公園を作ってしまおう」というもので、そこにはなんと観覧車も作られるという。
もちろん日本のプロ野球としては初の試み。他にも子どもの遊び場も充実するので、家族で野球を楽しむにはこれ以上ない場所となるだろう。
完成するのはゴールデンウイークまっただ中の5月3日になるが、開幕から約1カ月はプレオープンとして特別価格で入ることができるので、ぜひ足を運んでみたい。
他にもバックネット裏に「プレステージダグアウト」といったプレミアムな席を増設したり、フィールドシートを拡張したりと、改修はあらゆる部分で行われている。
これまでKoboスタ宮城は「東北は雪が多いからドーム化した方がいい」と言われていたが、今回の改修を見て改めて「野球は青空の下でやるべき」と感じた。
こけら落としが開幕戦というのも、最高のシチュエーションだろう。
文=森田真悟(もりた・しんご)