ひとつは5月の月間セーブ数12。これはパ・リーグ新記録となる(日本記録は佐々木主浩の14)。もうひとつは通算150セーブで、これは史上12人目の記録。歴代ベスト10は以下のようになっている。
(チームは達成時の所属球団)
1 岩瀬仁紀(中日):402
2 高津臣吾(ヤクルト):286
3 佐々木主浩(横浜):252
4 小林雅英(ロッテ):238
5 藤川球児(阪神):220
6 江夏豊(西武):193
7 馬原孝浩(オリックス):182
8 マーク・クルーン(巨人):177
9 武田久(日本ハム):167
10 永川勝浩(広島):165
サファテはあと15セーブで10位タイまでランキングが上昇する。アクシデントさえなければ、外国人最多となるクルーンの177セーブは、今シーズン中に更新する可能性もある。
ちなみにサファテは、今季が来日6年目。もう忘れている人もいるかもしれないが、日本でのキャリアは広島でスタートさせている。広島で2年、西武で1年投げてから、2014年からソフトバンクに。過去5年のなかで、他にも打ち立てた記録がある。
昨年の41セーブは、それまで平野佳寿(オリックス)が達成した40セーブを抜いて、パ・リーグ新記録。また、過去に江夏豊とクルーンの2人しか達成していない12球団からセーブを記録している。
今季は、このペースでいけば年間セーブ数は52.5となる。藤川球児と岩瀬仁紀が保持する年間46セーブの日本記録を優に上回る。
セーブは、チームの調子がよくないことには増やせない。ハイペースで勝利を量産するソフトバンクなら、この先もまだまだサファテの出番が増えそうだ。
文=藤山剣(ふじやま・けん)