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レギュラー陣を脅かす存在になるか? 奥浪、若月、武田らオリックス高卒入団選手たちに注目!



 6月20日の阪神戦で、オリックスは3人の若手選手をスタメンで起用した。5番サード・奥浪鏡、6番レフト・武田健吾、8番キャッチャー・若月健矢。低迷するチーム状況をなんとか変えようとしたのだろう。この3人はいずれも高卒でオリックスに入団した選手だ。これからのオリックスを背負って立つ若手選手の成長に期待したいところだが、今回は4人の若手選手を取り上げたい。


奥浪鏡(おくなみ・きょう)

 創志学園高、ドラフト6位、2014年入団(3年目)。

 1軍のチーム状況が苦しいなか、6月14日の阪神戦、7番ファーストとしてついに1軍デビュー。第1打席でプロ初安打を放った。この試合は3打数2安打1四球と結果を出し、その後もスタメンで起用されている。6月21日現在、6試合で17打数6安打、打率.353、出塁率.500の好成績を残している。

 奥浪の課題は守備。主にサードやファーストを守っているが、ファームでの2年間の通算失策数は39にものぼる。6月19日の広島戦でも得点にからむエラーを犯してしまった。

 その愛くるしいキャラクターで人気の奥浪だけに、1軍での出場を待っていた人も多買ったはず。次は、大きな一発を見てみたい。


若月健矢(わかつき・けんや)

 花咲徳栄高、ドラフト3位、2014年入団(3年目)。

 今季は4月13日に1軍登録、2試合に先発出場した。その後一旦登録抹消されるが6月3日に再登録、ここまで8試合にスタメンで出場している。伊藤光が登録を抹消されているため、出場機会が増えている。ここで正捕手の座をつかむべくアピールできるかどうか。首脳陣からはリード面で評価をされているようだ。6月21日現在、17試合で29打数9安打、打率.310。


武田健吾(たけだ・けんご)

 自由ケ丘高、ドラフト4位、2013年入団(4年目)。

 今季は4月、5月に1軍に登録され、試合に出場したが、なかなか結果を出せずに登録抹消されていた。6月18日に再び登録されると代打で出場、タイムリー二塁打で打点を挙げ、結果を残す。その後2試合に先発出場したが、21日に登録抹消された。

 ファームでは活躍しているイメージがあるだけに、1軍での結果が欲しいところだ。


山田修義(やまだ・のぶよし)

 敦賀気比高、ドラフト3位、2010年入団(7年目)。

 山田は2014年に左ヒジの手術をしたため、一旦戦力外になり、後に育成選手として契約。2015年に再び支配下登録された。

 今季は6月18日の広島戦に先発。5回を投げて被安打2、与四球2、6奪三振、失点1、自責点1と好投。福良淳一監督は、山田をローテーションに入れることを明言。プロ7年目で待望の初勝利も近いかもしれない。


奮起が待たれる、レギュラー陣


 オリックスのレギュラークラスの高卒入団選手は、T-岡田、伊藤光、西勇輝、駿太、塚原頌平などがいる。T-岡田は好調だったが、腰に違和感が出てしまった…。伊藤光はファームで調整中…。西は2勝8敗と大きく負け越している…。駿太はなかなかレギュラーの座をつかめない…。塚原は好調だったが、首痛で登録抹消…。

 このようにレギュラー陣が安泰とは言えないので、若手選手はチャンスをつかんで欲しい。また、レギュラークラスの選手にも、さらなる奮起を期待したい。


文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
大阪在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。

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