■2005年
育成1巡目:小斉祐輔
165試合:打率.209/66安打/32打点/7本塁打
2015年引退
育成2巡目:西山道隆
7試合:0勝2敗/防御率7.59
2009年引退
■2006年
育成1巡目:山田大樹 ※
70試合:24勝26敗/防御率3.42
(「※」の表記がある選手は現役)
まだ育成ドラフトや育成選手という言葉になじみがなかった2005年。ソフトバンクは小斉祐輔と西山道隆を育成ドラフトで獲得した。2人は2006年の5月23日に揃って支配下登録。ソフトバンクの「支配下登録第一号選手」となった。
2006年に入団した山田大樹は今も現役で、これまでに24勝を記録。今季も1軍で2試合に登板し、1勝を挙げている。
■2007年
指名なし
■2008年
育成1位:内田好治
支配下登録なし
2011年引退
育成2位:二保旭 ※
52試合:6勝1敗/5ホールド/防御率3.46
育成3位:柳川洋平
8試合:0勝0敗/防御率1.29
2012年引退
育成4位:猪本健太郎 ※
12試合:打率.105/2安打/0打点/0本塁打
2017年よりロッテ
育成5位:堂上隼人
8試合:打率.250/2安打/0打点/0本塁打
2012年引退
■2009年
指名なし
■2010年
育成1位:安田圭佑
支配下登録なし
2014年引退
育成2位:中原大樹
支配下登録なし
2014年引退
育成3位:伊藤大智郎 ※
支配下登録なし
育成4位:千賀滉大 ※
112試合:23勝12敗/1セーブ/20ホールド/防御率2.62
育成5位:牧原大成 ※
116試合:打率.199/31安打/10打点/0本塁打
育成6位:甲斐拓也 ※
71試合:打率.257/35安打/15打点/3本塁打
なんといっても2010年の育成ドラフト下位指名3選手が出色。千賀滉大と甲斐拓也のバッテリーにユーティリティープレイヤーの牧原大成と、ブレイク選手が現れた。2010年は育成上位3選手が支配下登録に至っていないのも興味深い傾向だ。
ちなみに同年のドラフトは大石達也(西武)を6球団、斎藤佑樹(日本ハム)を4球団が競合指名。クジで斎藤を外したソフトバンクは、斐紹を外れ1位、柳田悠岐を2位で指名している。
■2011年
育成1位:釜元豪 ※
2試合:打率.000/0安打/0打点/0本塁打
育成2位:亀澤恭平 ※
237試合:打率.264/169安打/29打点/2本塁打
2015年より中日
育成3位:三浦翔太
支配下登録なし
2014年引退
育成4位:清水貴之
支配下登録なし
2014年引退
育成5位:新崎慎弥
支配下登録なし
2014年引退
育成6位:笹沼明広
支配下登録なし
2014年引退
育成7位:飯田一弥
支配下登録なし
2013年引退
■2012年
1位:八木健史
支配下登録なし
2014年戦力外
2015年〜2016年は群馬ダイヤモンドペガサス、2017年より栃木ゴールデンブレーブス
育成2位:大滝勇佑
支配下登録なし
2015年引退
育成3位:飯田優也 ※
94試合:3勝6敗/10ホールド/防御率3.26
育成4位:宮崎駿
支配下登録なし
2015年引退
■2013年
育成1位:石川柊太 ※
22試合:4勝2敗/1ホールド/防御率2.04
育成2位:東方伸友 ※
支配下登録なし
育成3位:曽根海成 ※
2017年に支配下登録/1軍出場なし
育成4位:張本優大 ※
2016年に支配下登録/1軍出場なし
2011年の育成組は、亀澤恭平が移籍先の中日でブレイク。7人中5人が支配下登録を果たせず、引退した。唯一ソフトバンクで現役を続ける釜元は、2016年のウエスタン・リーグ盗塁王で、今季も現在トップタイ。初の1軍も経験した。育成の星になれるか。
2012年の育成組で唯一の支配下登録を勝ち取ったのは飯田優也。2011年に同じく育成ドラフトでソフトバンクに入団した兄・一弥が果たせなかった1軍入りを叶え、貴重な中継ぎ左腕としてチームに貢献している。
2013年育成1位の石川柊太は今季、開幕から1軍入り。中継ぎで頭角し、プロ初先発で初勝利。先発ローテーション入りを果たした。
ちなみに2014年は8人、2015年は5人、2016年は6人を育成ドラフトで指名したが、まだブレイクに至っている選手はいない。
育成選手からのブレイクが注目されてはいるが、それが狭き門であることに変わりはない。彼らのなかから1人でも多くの選手が1軍の舞台で活躍できることを願いたい。
(成績は7月10日現在)
文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌ドームでの前半最後の日本ハムvsソフトバンク終了後、グラウンド開放イベントが行われ、息子とドーム内へ。天然芝の上でキャッチボールを楽しみました。