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東京ドームや横浜スタジアム…。ココが変わったプロ野球場リニューアルは賛否両論も?

プロ野球2016 ココが変わってどうなった?【球場&応援編】

「ボールパーク化」という言葉が一般的となったプロ野球界。新規ファンを獲得するため、近年は12球団ともに、球場内の施設改善やサービスなどに注力。2016年シーズン開幕前には、様々なニュースが発表された。


 今回はファン目線から、変化のあった【球場】にスポットを当てて紹介しよう。

総工費は50億円! 東京ドームの内野席が凄い!


 東京ドームは3年をかけて、大規模なリニューアルをすると発表した。

 座席だけでなく、照明や音響、そしてトイレもリニューアルするといい、開幕前の3カ月間で、1階内野席が大幅に改善。膝前のスペースが従来比1.5倍に拡張され、背もたれと座面にパッドが装着された。


 約3時間の野球観戦は、あっという間のようで長い。読者のなかにも「東京ドームの座席は狭くて、座った翌日はお尻が痛い…」なんて経験した人もいるだろう。

 こうしたパッドひとつでも、身体の負担が軽減されることは間違いない。この心遣いは、ファンにとっては非常にありがたいこと。2017年1月には、2階席も同様のシートになる予定だ。


ハマスタの座席をオレンジから横浜ブルーへ


「コミュニティボールパーク化構想」を打ち出している横浜DeNAベイスターズは、横浜スタジアムの座席の色をリニューアル。

 まずは巨人のチームカラーであるオレンジの座席を、「横浜ブルー」へ統一する予定だ。

 段階的ではあるが、現在は6035席がブルーに変更された。球場に行けば一目瞭然。ブルーの座席が並ぶ景色は、スタジアムのなかでは輝いて見える。全ての座席がブルーになる日が待ち遠しい。

 また横浜スタジアムでは、座席ホームとビジターの概念を無くすという斬新なエリア名称も発表された。従来のホーム側である一塁側がBAY SIDE(ベイサイド)、三塁側がSTAR SIDE(スターサイド)と名称を変更。従来であればビジターチーム側である三塁側の内野席に、ベイスターズの応援席を設けるという。

 ホーム、ビジターの概念をなくしたスタジアムが、野球ファンからどう受け入れられるのか、今後も見守っていきたい。

観戦のお供に握り寿司!?QVCマリンの新企画は圧巻!


 球場内でのバーベキュー、カンパイガールズなど面白いネタを提供してくれる千葉ロッテマリーンズ。

 今年は極上のネタを食べれる「マリンのすし屋台」がオープンした。フィールドテラス・スイート(30名のパーティールーム)に追加料金を支払うと、板前さんがなんとその場で寿司を握ってくれるという。

「花より団子」ならぬ「野球より寿司」になるか? 寿司好きで知られるレアード(日本ハム)が一番興味を示しているかもしれない。


 話しは前後するが、東京ドームの座席改善には、思わぬ副産物も産み出した。

 座席前にあるドリンクホルダーも改善されたものの、一部ファンからは「使い辛い」という声も挙がっている。以前は飲み物のカップがスッポリと入る形状だったホルダーが、折り畳み式になったことで、いちいちホルダーを手前に引き寄せてから、飲み物を入れる必要があるのだ。


 この点は、読者のなかにも賛否両論を唱える人がいるのではないだろうか。

 座席の快適さ、一体感を演出するための座席の色の統一…。新しい楽しみ方の提供は、どれも立派なファンサービス。球場内を快適に過ごせるための改良はファンも大歓迎だ。

 ただし改良については、ファンの声も反映して欲しい。最高の環境で最高のプレーを見る。「野球を見に来てよかった」と、球団とファンがタッグを組んで、誰もが思える環境づくりを期待したい。

文=勝田 聡(かつた さとし)
松坂世代のひとつ上にあたりサッカーの黄金世代となる1979年生まれ東京育ち。プロ野球、MLB、女子プロ野球、独立リーグと幅広く野球を観戦。 様々な野球を年間約50試合現地観戦し写真を撮影する。 プロ野球12球団のファンクラブ全てに入会してみたり、発売されている選手名鑑を全て購入してみたりと幅広く活動中。

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