皆さん、こんにちは。ラガーさんです。
早いもので、センバツ大会が終わって2週間近くが経とうとしています。基本的には、いや、当たり前ですが高校野球を観るために甲子園へ行っているわけですが、あそこで20日間暮らすからこそ、ラガーさんの周りではさまざまな「事件」が起こります。今回はその中でも、特に印象深いエピソードをお伝えしようと思います。
今大会は1日も雨天順延がなく、比較的温暖な中で大会が行われました。でも、大会後半は雨もちらついて、中止にならずとも中断や試合開始の遅れは何度かありました。
実は、準々決勝の敦賀気比vs静岡が雨で試合開始が遅れたんです。待っている間、あまりに寒くて暖をとりに甲子園カレーを食べに席を外していたら、その隙に試合が始まってしまいました。そんな試合に限って好ゲーム。ホームランあり、スクイズありの激闘の末、敦賀気比が9回裏にサヨナラ勝ちを収めました。
聞いたところによると、ネットでも「ラガーさんがいない」と話題になったらしいですね。ご心配をおかけして申し訳ありません。もちろん、試合後半はいつもの席で見ています。でも、試合冒頭からの流れを把握してないと、感動は薄れてしまいます。ラガーさん、大反省です。
◎ラガーさん行方不明!? 捜索願騒動
「ラガーさんがいない」と騒がれたエピソードをもう1つ。今回の連載の中で、8号門クラブには「列に並んでいる間、自由行動をする場合は2時間以内に帰ってくる」という決まりがあることをご紹介しました。でも、実は今大会中、2時間で帰ってこられない日があったんです。
いつも洗濯をしているコインランドリーがあるんですが、いつものように洗濯していたら、突然動かなくなってしまいました。これには焦りました。慌てて問い合わせ電話をしていたりしたら、いつの間にか2時間の枠を使い切ってしまったんです。
8号門に戻ったら、観戦仲間から「捜索願いを出すところだったよ」と怒られてしまいました。トラブルがあったとはいえ、反省しています。
今大会は、「行方不明」騒動がまだまだあります。今大会中は暖かかったとはいえ、やっぱり夜中はかなり冷え込みます。だからこそ、寝袋が必需品というか、大げさに言えば命を救ってくれる大切な役割を果たします。そんな大事な寝袋が、大会中になくなってしまったんです! これにはもう焦りました。
結果的には、別の人が自分の寝袋と間違って片付けてしまったことがわかり、最終的には無事に私の手元に戻ってきました。でも、数日間は寝袋がありませんでした。その間、どうやって寒さをしのいでいたのか? 実は毎回、近隣住民の方が毛布を差し入れしてくださるんです。その毛布のおかげで命拾いをしました。本当に感謝感謝です。
◎知らない間に太り過ぎ? 自転車パンク騒動。
甲子園近隣の方にはいつも、毛布以外でもいろいろとお世話になっています。ある方は毎回、自転車を気前よく貸してくださいます。自転車があると行動範囲が広がって、買い物やお風呂に行くのにとても重宝するんです。
聞いた話によると、今年の夏は甲子園練習が行われないらしいんですよ。なんでも、甲子園大会のすぐ後に、「18Uワールドカップ」が甲子園球場で行われるんだとか。阪神タイガースの「死のロード」がこれ以上増えるのはあんまりだ、っていうことで、大会直前ギリギリまで阪神が甲子園球場を使うみたいです。
あんな面白いものが夏は見られないなんて、残念で仕方がありません。甲子園練習でピリッとしない選手は、やっぱり本番でもいいところがありませんから。夏はたぶん、近隣の別会場で練習するんでしょうけど、それが試合にどう影響するのかも要チェックです。
もうすでに、各地で春季大会、練習試合が行われています。これから毎週末は都内近郊の学校に自転車で通って、新戦力のチェックをしたいと思います。そこで、関東以外の学校の2年生で、今大会気になった選手を紹介したいと思います。
■村木文哉(静岡)
ほっそりしてたけど、野球選手はあるときに一気に身体が大きくなるからね。静岡は2年生にいい選手が多くて、今後に期待大です。
■京山将弥(近江)
控えの投手ですが2年春で140キロオーバー。夏にはエースの小川良憲と2枚看板になっているんじゃないでしょうか。
■林大智(米子北)
体格のいいキャッチャーです。肩はまだ課題があるけど、伸びしろは十分! 大会中、お父さんに声をかけていただきました。余談ですが、今大会は選手の父兄の方から声をかけていただくことが多くなりました。「へぇ、お父さんは背が高いのに選手は小さいなぁ」とか、その逆もあったり、面白いね。
ぜひ、地方大会を頑張ってもらって、夏の甲子園で再会したいと思います。
このコーナーも、今回で一旦終了です。また、夏の大会が近くなったらお会いできるかもしれません。このコーナー以外でも、球場や街中で私のことを見かけたら気軽に声をかけてください。一緒に観戦を楽しみましょう!