週刊野球太郎
中学、高校、プロ・・・すべての野球ファンのための情報サイト

楽天・オコエ、阪神・高山、DeNA・戸柱ら、開幕1軍をつかんだルーキーズの活躍通信簿


 3月25日に開幕したプロ野球。待ちに待った新シーズンがはじまった。各球団のスタートダッシュに注目が集まるが、なかでも昨年のドラフトで入団したルーキーたちの動向からは目が離せない。

 開幕1軍をつかんだ期待の新人たちの開幕カードの成績を見てみよう(記録は開幕3連戦終了時点)。

ヤクルト


★ルーキーの開幕1軍入りなし

 開幕こそルーキー不在だったものの、ヤクルトは第3戦でドラフト1位入団の原樹理(東洋大)が先発。巨人打線を相手に6回1失点の好投を見せた。

巨人


★重信慎之介
(外野手/ドラフト2位/早稲田大)

1試合 打率.000 0本塁打 0打点

 巨人のルーキー開幕1軍メンバーは重信のみ。桜井俊貴は開幕ローテ入りを果たしたが、先発投手のため、開幕1軍は未登録。しかし、3月30日に1軍昇格を果たし、DeNA戦で初登板を果たした(結果は5回途中4失点で降板)。

 キャンプの紅白戦では活躍しまくった重信だが、オープン戦では打率.184と大苦戦。早くもプロの壁にぶち当たったが、自慢の走塁と守備で何とか開幕1軍の切符を手にした。しかし、ドラフト1位の桜井が30日に1軍昇格を果たすと、重信は入れ替わりで2軍へ降格。プロ初安打はお預けとなった。

阪神


★高山俊
(外野手/ドラフト1位/明治大)

3試合 打率.286 0本塁打 2打点

 開幕カードで最も輝いたといえるルーキーはこの男。金本知憲監督が打ち出した“超変革”の目玉として、1番レフトの開幕スタメンを勝ち取ると、堂々たるバッティングで違いを見せつけた。ここからの継続に期待。


広島


★西川龍馬
(内野手/ドラフト5位/王子)

1試合 打率1.000 0本塁打 1打点

★仲尾次オスカル
(投手/ドラフト6位/Honda)

2試合 1勝0敗 防御率0.00

 広島では社会人出身のルーキー2人が開幕1軍に名を連ねた。西川は初打席でタイムリー三塁打。仲尾次は開幕第3戦で勝利投手となり、上々の発進。


中日


★福敬登
(投手/ドラフト4位/JR九州)

1試合 0勝0敗 防御率0.00

 中日では山本昌の背番号34を継いだ福が開幕1軍。開幕2戦目で代打・今成亮太(阪神)へのワンポイントで登板し、レフトフライに仕留めた。


DeNA


★柴田竜拓
(内野手/ドラフト3位/國學院大)

3試合 打率.400 0本塁打 2打点

★戸柱恭孝
(捕手/ドラフト4位/NTT西日本)

3試合 打率.333 1本塁打 1打点

 キャンプからケガ人続出のDeNAだが、なんとルーキーが開幕から大活躍。7番セカンド柴田と8番キャッチャー戸柱(写真は社会人野球・NTT西日本時代)のコンビがそろって3割を超える打率をマークした。その上、戸柱は今年のルーキー第1号本塁打も記録。ラミレス采配ズバリといえるだろう。

ソフトバンク


★ルーキーの開幕1軍なし

日本ハム


★加藤貴之
(投手/ドラフト2位/新日鐵住金かずさマジック)

1試合 0勝0敗 防御率0.00

★井口和朋
(投手/ドラフト3位/東農大オホーツク)

登板なし

★横尾俊建
(内野手/ドラフト6位/慶應義塾大)

1試合 打率.000 0本塁打 0打点

 日本ハムでは「即戦力リリーフ」の呼び声高かった加藤と井口が開幕1軍。加藤は第2戦の6回裏、2点ビハインドなおも2死一、三塁の場面で初マウンドを踏み、鈴木大地(ロッテ)を見事、センターフライに打ち取り、回を跨いで3つのアウトをもぎ取った。横尾は開幕戦に出場し、代打でセカンドゴロ。


ロッテ


★ルーキーの開幕1軍なし


西武


★ルーキーの開幕1軍なし


オリックス


★吉田正尚
(外野手/ドラフト1位/青山学院大)

3試合 打率.357 0本塁打 0打点

★鈴木昂平
(内野手/ドラフト7位/三菱重工名古屋)

出場なし

★赤間謙
(投手/ドラフト9位/鷺宮製作所)

1試合 0勝0敗 防御率40.50

 開幕スタメンに起用されたのは、大学日本代表でも4番をつとめた吉田。しかも、1番指名打者というサプライズ起用だった。吉田はその期待に応えて、1、2戦目で連続マルチヒット。ドラフト1位の名に恥じないスタートを切った。

 一方で大失敗となってしまったのは赤間。開幕第2戦、ドラフト2位の近藤大亮が3回終了時に右肩違和感で降板し、後を受けたが、4点リードを生かせずにグイグイと西武打線に押され、2アウトしか取れずに4失点(自責点3)という失態を犯した。さらに開幕2カード目の日本ハム戦でも1アウトで同じく4失点。この出遅れを挽回できるのか…!?


楽天


★オコエ瑠偉
(外野手/ドラフト1位/関東第一高)

3試合 打率.000 0本塁打 0打点

★茂木栄五郎
(内野手/ドラフト3位/早稲田大)

3試合 打率.273 0本塁打 0打点

★石橋良太
(投手/ドラフト5位/Honda)

2試合 0勝0敗 防御率27.00

 楽天ではオコエが開幕戦で代走出場。2戦目では代走出場から延長10回に打席が回り、四球を選んでさらに初盗塁を決めた。茂木は6番ショートの開幕スタメンをつかみ奮闘中。2戦目では持ち前のフルスイングで三塁打と二塁打を放って見せた。

 石橋は2戦目にデビュー。しかし、3戦目は10回表、3点ビハインドの2死一、三塁でマウンドに上がり、手負いのソフトバンク打線から3連打を浴びて、7点差まで広げられた。プロ初登板がノリに乗ったソフトバンク打線だったのは不運としか言いようがない。ここからの投球に期待。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.32 2019ドラフト直前大特集号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト指名選手一覧
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方