■イオン株式会社/予想名称:イオンスタジアム幕張新都心
小売業。直近売上高8兆1767億円。
いわずと知れた「兆」大手企業は、実は千葉市に本社がある。とくに幕張新都心エリアは同社のお膝元として、周辺に巨大ショッピングモールが複数点在。
ただ、元から有名すぎるので、命名権取得がさらなる知名度の向上につながるかという懸念もある。
■株式会社千葉銀行/予想名称:ちばぎんマリブスタジアム
銀行業。直近経常収益2286億円。
千葉の経済の顔。スポーツのスポンサーとしては、「千葉県のクラシコ」とひそかにいわれているサッカーの「ちばぎんカップ」(ジェフユナイテッド市原・千葉vs.柏レイソル)が有名。
ちなみに、予想名称はラジオ局『bayfm』」の同社提供番組「ちばぎんトップ・オブ・マリブ」(ベイサイド・フリーウェイ)から流用。
■株式会社スタートトゥデイ/予想名称:ZOZOパーク・マリンベースボール・エリア
小売業。直近売上高544億円。
インターネット上のファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営しているeコマース企業。
サッカー日本代表・本田圭佑の所属事務所が運営するスポーツ施設「ZOZOPARK HONDA FOOTBALL AREA」(千葉市)のメインスポンサーとして、施設の命名権を取得している。野球場との相乗効果を狙うかもしれない。
■株式会社ウェザーニューズ/予想名称:ウェザーニューズ・マリンフィールド
情報・通信業。直近売上高140億円。
日本における気象情報サービスの草分け的企業であり、世界最大の民間気象情報会社。同社会員による携帯サイトへの気象投稿システムがテレビで話題となったので、知っている人も多いだろう。
余談だが、もしこの球場での試合が雨天中止になったら、何となく笑ってしまいそうだ。
■株式会社銚子丸/予想名称:銚子丸・海鮮スタジアム
飲食業。直近売上高197億円。
関東を中心に90店舗を展開する寿司店。100円寿司よりもちょっと高級な価格設定と新鮮なネタで、顧客のハートをつかんでいる。
今年3月、球場に板前が出向いてその場で寿司を握ってくれる「にぎり寿司屋台プラン」が話題となったが、その再来となるか?
QVCジャパンの場合は、10年契約(3年以上の契約が応募条件)で年間2億7500万円の支払いだったが、同社の担当者は「10年かかると考えていた企業認知度の向上や、地域コミュニティーとの関係性強化が6年でできた」と語る。
企業の現在地や今後のビジョンにもよるが、マリンスタジアムの命名権の取得はかなり安い買い物ではないだろうか。今後、いずれの企業がなるにせよ「翔破」するマリーンズとともにWin-Winの関係を構築してもらいたい。
文=サトウタカシ (さとう・たかし)