■1位:松山竜平(広島)
打率.326(387打席/350打数114安打)
■2位:俊介(阪神)
打率.309(202打席/191打数59安打)
■3位:雄平(ヤクルト)
打率.306(300打席/281打数86安打)
■4位:新井貴浩(広島)
打率.292(288打席/243打数71安打)
■5位:亀澤恭平(中日)
打率.287(290打席/254打数73安打)
■6位:大和(阪神→DeNAにFA移籍)
打率.280(252打席/232打数65安打)
■7位:會澤翼(広島)
打率.2752(329打席/287打数79安打)
■8位:西川龍馬(広島)
打率.2745(220打席/204打数56安打)
■9位:福田永将(中日)
打率.271(326打席/299打数81安打)
■10位:藤井淳志(中日)
打率.265(408打席/374打数99安打)
堂々のトップは松山竜平(広島)。チームの厚い選手層の影響もあり、規定打席到達はならなかったが、打率.326は首位打者の宮崎を2厘上回る。「裏首位打者」の称号は松山にふさわしい。ただ、これだけの打撃能力を持ちながら、これまで規定打席到達はなし。来季はFA権取得の見通しだが、バリバリと働けばどれだけの成績を残すのか気になる。
同じく広島では新井貴浩、會澤翼、西川龍馬も「裏」打撃10傑ランクイン。そりゃ強いはずだ。
2位は俊介(阪神)。阪神の外野陣には糸井嘉男が加入し、下の世代も活発に突き上げを狙っているが、30歳になる今季はシュアなバッティングで失礼ながら「意外な」活躍を見せた。来季も継続して中堅の底力を示したい。
3位の雄平(ヤクルト)はケガに泣いた。6月末に右有鉤骨を骨折し、10月の最終戦まで中軸に穴を開けた。前半戦のヤクルトで唯一の好調打者だった雄平がいれば、ここまで悲惨なシーズンではなかったはず。来季は巻き返し必至だ。
5位の亀澤恭平(中日)は8月に離脱もあったが、レギュラー定着まであと一歩。打率、出塁率ともにキャリアハイの成績を残しており、脂が乗ってきた。
今オフにFAでDeNAに移籍した大和(今季阪神)も打率.280で6位と上々。今季はスイッチヒッター転向初年度だったが、左打席でも打率.276(145打数40安打)をマークし、非凡なセンスを証明した。まだまだ伸びしろはあるだろう。
文=落合初春(おちあい・もとはる)