前年ドラフトでクラウンライターに指名されながらも入団拒否した江川卓。アメリカに野球留学した江川は、翌日に迫るドラフトでどこが指名するのか注目を集めていたが、この日、ドラフトを経ずに巨人と電撃契約を交わした。「ドラフトの交渉権は、翌年ドラフトの前々日まで」という規約を利用し、空白の1日に契約を断行したわけだ。当然、この所業は社会的にも批判され、江川にヒールのイメージが定着した。