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《夏の甲子園本命予想》8月7日開幕! 夏の甲子園大会・本命は神奈川・横浜か!?


 地方大会も終わり、49地区の代表校が決まった今夏の甲子園大会。8月7日の開会式から21日の決勝戦まで、鍛え抜かれた選手たちが聖地で熱い戦いを繰り広げてくれるに違いない。

 そんななか、いくつかの高校が優勝候補として名前を挙げられているが、筆頭は強豪ひしめく神奈川を勝ち抜いた横浜だろう。

神奈川大会でも本命視され、そして優勝


 188校が参加した神奈川大会。その校数の多さだけでなく、多くの有名校がズラリと揃う。

 そんな激戦区で、春の関東大会準優勝の横浜は、大会前から本命視されていた。そのプレッシャーをものともせず、第1シードで2回戦から登場した横浜は、以下の通りきっちりと勝ち上がってきた。

2回戦 8対0(向の岡工)
3回戦 12対0(松陽)
4回戦 10対0(相模原中等教育)
5回戦 2対0(向上)
準々決勝 16対3(横浜隼人)
準決勝 8対4(桐光学園)
決勝 9対3(慶應義塾)
(※カッコ内は対戦校)

 決勝では、準々決勝で昨夏の王者・東海大相模を11対2のコールドで撃破し勢いに乗っていた慶應義塾を受け止めて、押し切った。


原動力はプロ注目の好投手


 エースの藤平尚真は、150キロ近いストレートに、横に変化するスライダー、120〜130キロ台のフォークを駆使する本格派の右腕。

 決勝でも、強力な慶應義塾打線を6回まで無失点の好投を見せた。7回に連打を浴び3点を失ったが、6回終了時点で8対0と点差が開いていたことも影響したのかもしれない。サウスポーの石川達也も安定している。

 打線も、神奈川大会7試合中6試合で8得点以上を記録しているように強力。決勝で2安打2打点と活躍した4番の村田雄大を中心にまとまっている。

 大会後半は出番がなかったが、3回戦の松陽戦では本塁打を含む3打数2安打とあふれるポテンシャルの一端を垣間見せた190センチ92キロの大型1年生・万波中正も、話題となりそうだ。

OBにも刺激を与える


 甲子園で数々の栄光の記録を残してきた横浜は、松坂大輔(ソフトバンク)、涌井秀章(ロッテ)、成瀬善久(ヤクルト)といった好投手から、筒香嘉智(DeNA)、多村仁志(中日)らスラッガーまで、総勢60人以上をプロ野球界に送り込んでいる。

 7月31日のロッテ対楽天では、7回無失点で今季9勝目をマークした涌井が、ヒーローインタビューで「後輩たちが甲子園出場を決めてくれたので、刺激になりました」と、その好投の要因を語る。


意外にも、夏は3年ぶり


 横浜の夏の甲子園出場は、2013年以来3年ぶり(センバツは2014年に出場するも初戦敗退)。3年前は、浅間大基、高濱祐仁(いずれも日本ハム)らを主力とし、初戦で丸亀を7対1で破ったものの、2戦目の前橋育英に1対7で敗れている。

 果たして、この夏は前評判どおりの活躍ができるかどうか。その戦いぶりに、多くの高校野球ファンが注目しているはずだ。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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