西川藍畝(にしかわ・らんせ/龍谷大平安高)
キラキラネームナンバーワンは、今年のセンバツでチームをベスト4に導いた西川藍畝。
1位の理由は、読み方もさることながら、「藍畝」でググると2ページ目まですべて西川絡みの内容で埋まっているというオンリーワンな雰囲気に脱帽したから。
夏の甲子園でも、この名前がコールされることを期待したい。
木村天響(きむら・たかなり/富島高)
2位は、2年秋の宮崎県大会で5割オーバーの打率を叩きだした、プロ注目の強肩捕手に決定。
「天まで響く」という字面だけを見ても、高校でもプロでもお天道さまに届くような活躍を期待したくなる逸材だ。
ちなみに彼自身に当てられた読み方は普通だが、ググると「ティナ」と読ませる親御さんもいるらしく、その幅広さ、懐の広さで上位に推した。
神村月光(かみむら・ひかり/滋賀学園高)
3位は、「月光」と書いて「ひかり」と読ませる滋賀学園高の2年生エース。
筆者が気になったのは名前だけでなく、「神の村に月の光が差す」という名字と絡んだときの神々しい響き。野球の神様からの使者なのではないか……。という気さえしてくる。
また名前を見た時に、漫画『DEATH NOTE』の主人公・夜神月を連想したのは筆者だけだろうか。
ここでランキングとは関係ない番外編を1つ。
昨年の甲子園を沸かせた立役者の1人といえば、仙台育英高の佐藤世那(現・オリックス)。彼が活躍したときに「せな」という名前が話題になったが、今年のドラフト候補にも「せな」がいる。
それは花巻東高の熊谷星南。星南は長身の二塁手とポジションは違うが、ぜひとも「せな」の先輩に負けない活躍を見せてほしい。
初めて聞いたときは、誰もの頭に「?」が浮かぶキラキラネーム。とはいえすでに市民権を得ているので、そういった名前の子どもたちが野球界に入ってくるのも自然の流れだ。
キラキラネームは、読み方は難しいが、一度聞いたら忘れないという面もある。来年以降は、どんな名前の選手が登場するのか楽しみでならない。
最後になるが、このランキングはあくまで著者の独断によるものなので、選手は気を悪くしないでいただきたい。
文=森田真悟(もりた・しんご)