かつてテレビの『スポーツマンNo.1決定戦』で2度の総合優勝を果たした宮?大輔(大崎電気)のように、ハンドボール界には運動能力の高い選手が揃っている。しかも投げる競技でもある。野球と似通った動きも多い。
同様にハンドボールのGK(ゴールキーパー)と野球のキャッチャーにも共通点がある。それは体の中心部でボールを止めること。どちらも体の中心をボールの軌道に入れて、ボールを逸らさないようにする。上手いGKほど体の中心でシュートを止めるからスーパーセーブに見えないし、仮に逆を突かれても残った手足で対応できる。
いいGKはいいキャッチャーと同じ。そう考えた時に、ハンドボール日本代表のGK甲斐昭人(トヨタ車体)はいいキャッチャーになれるのでは? と思いついた。
最後に、野球界から是非ともハンドボールに転身してほしい選手を挙げておきたい。
元ロッテの中後悠平は、ハンドボールなら日本代表になれる。左利きで、横からも下からも投げられる才能は絶対にハンドボール向き。野球のストライクゾーンは狭いが、ハンドボールなら2メートル×3メートルの広いゴールに入れればいいだけ。ピンポイントで狙う必要はないから、思い切って腕を振れる。
中後は182センチもあるから、右バック(左利きのエースポジション)で十分にプレーできる。中後がディフェンスの陰に隠れて、しゃくり上げるようなシュートを放つイメージがすぐに頭に浮かんだ。大きなお世話ながら今からハンドボールに転向して、2020年の東京五輪を目指してみてもいいのでは?