201センチ125キロ
投手・23歳
身長・体重ともにぶっちぎりで規格外なのは台湾出身のリャオ・レンレイ。岡山共生高を卒業したのち、米マイナーでしのぎを削り、平行して台湾の関南大を卒業。粗削りながらすさまじいポテンシャルを秘めるパワーピッチャーと評判だ。
このサイズの助っ人は多くとも、「ドラフト指名からの育成」となると日本球界ではほとんど経験のないこと。一か八か。だからこそ、ファンの夢もぶっちぎりの大きさになる。
191センチ105キロ
投手・22歳
「デカさとパワーが買われた」という点では、白鴎大から西武2位で指名された中塚駿太も夢が膨らむビッグなボディ。ネット用語でいうならば、間違いなく「恵体」だ。最速157キロの重いストレートをねじ込むタイプ。今年のドラフト指名選手の中ではリャオに次ぐ2番目の体重だ。
196センチ90キロ
投手・20歳
阪神の隠し玉ともなった藤谷洸介もサイズは十分。名前に“藤”がついてデカいとなると、同じ阪神の藤浪晋太郎のような投球を期待してしまうが、こちらは今のところは軟投派。スラッとした体から140キロ台前半のストレートとスローカーブ、チェンジアップで揺さぶりをかける投球が持ち味。
しかし、20歳の若さかつ、体のサイズアップにも力を注いでおり、化ける要素は十分だ。
196センチ80キロ
投手・18歳
今年の高校生の中で原石感がずば抜けていたのはアドゥワ誠。ナイジェリア人の父と元バレーボール選手の母から受け継いだ恵まれた体は超高校級のサイズ。最速もまだ145キロで伸びしろは無限大。「未完の大器」とはまさにアドゥワのことだ。
190センチ87キロ
投手・18歳
「大谷2世」とも目されていたのが、楽天育成1位の千葉耕太。花巻東高では“二刀流”を志し、最速144キロのストレート&4番を担った逸材。大谷と同様……というと本人が萎縮してしまうかもしれないが、大柄でも体をうまく使いこなしており、“身体能力抜群の系譜”にある選手だ。
プロでは投手一本に専念する予定だが、最後の夏は右肩痛に苦しみ、評価を下げた。高角度のフォークを駆使した投球でまずは支配下登録を目指し、大きな体にホンモノの実力を秘めていると証明したい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)