■ゲレーロ(中日)
18試合:打率.205(73打数15安打)/1本塁打/5打点/0盗塁
■ダフィー(ロッテ)
17試合:打率.212(52打数11安打)/0本塁打/4打点/0盗塁
■パラデス(ロッテ)
15試合:打率.130(54打数7安打)/0本塁打/1打点/0盗塁
■ロメロ(オリックス)
15試合:打率.281(57打数16安打)/5本塁打/12打点/1盗塁
野手で1軍出場を果たしているのは意外にも4人に留まった。2015年にメジャーで11本塁打を放ち、キャンプでもすこぶる評判のよかったゲレーロ(中日)は調子が上がらず、スタメン落ちする試合も出てきた。そろそろ危ない水域だ。
もっと悲惨なのはロッテ。長打不足に泣くなか、デスパイネがソフトバンクに流出。新助っ人野手の活躍が求められる状況だったが、ダフィーは打率.212。パラデスは打率.130。パラデスは2軍での調整が決まった。
オープン戦ではパラデスが打率.304、1本塁打。ダフィーが打率.298、4本塁打と期待させただけに、ガッカリ感も大きい。
唯一、食らいついているのはロメロ(オリックス)。パ・リーグ3位タイの5本塁打を放ち、中軸として及第点の結果を残している。好調・オリックスのキーマンになりそうだ。
■ブキャナン(ヤクルト)
3試合:1勝1敗/防御率0.78
■オーレンドルフ(ヤクルト)
4試合:0勝1敗/防御率5.50
■ウィーランド(DeNA)
3試合:0勝0敗/防御率1.74
■クライン(DeNA)
4試合:2勝1敗/防御率3.43
■エスコバー(日本ハム)
1試合:0勝1敗/防御率2.08
■コーク(オリックス)
3試合:1勝1敗/防御率5.68
先発投手陣で助っ人を刷新したのはヤクルトとDeNA。特にヤクルトのブキャナンは先発した3試合すべてでクオリティスタートを記録。そろそろ美人妻にも注目が集まり始めるはずだ。
DeNAはウィーランドとクラインの2枚が当たりの雰囲気。ウィーランドは勝ち星こそないが、縦割れのスローカーブで簡単にカウントを整え、3試合連続のクオリティスタート。打線が噛み合えば勝ち星を積み重ねるだろう。クラインは4試合で2勝。まだ本調子ではないが、勝ち運を持っている。
オリックスのコークも8日の日本ハム戦では6回までパーフェクトに抑える快投。メジャー409登板の実績を示す投球内容だった。
■カミネロ(巨人)
10試合:0勝1敗/1ホールド/7セーブ/防御率1.54
■パットン(DeNA)
11試合:2勝1敗/4ホールド/2セーブ/防御率2.61
■ブレイシア(広島)
5試合:1勝0敗/1セーブ/防御率0.00
■ギルメット(ヤクルト)
1試合:0勝0敗/防御率54.00
■シュリッター(西武)
7試合:0勝0敗/2ホールド/防御率0.00
■ハーマン(楽天)
12試合:0勝0敗/9ホールド/1セーブ/防御率1.64
■ヘルメン(オリックス)
1試合:0勝0敗/防御率18.00
やはり当たり率が高いのはリリーフ投手。今年も新助っ人が早くも活躍している。
守護神を任されているのはカミネロ(巨人)。13日の広島戦では6失点で大逆転負けを喫したが、そのほかの9試合では無失点ピッチング。イニングを跨いでの登板もいとわず、不調の巨人リリーフを支える屋台骨になっている。
山崎康晃の不振でDeNAの守護神に昇格したのはパットン。こちらも18日の広島戦では2失点で逆転サヨナラ負けを喫し、21日の中日戦では1失点だったが、そのほかの9試合では無失点だ。
シュリッター(西武)、ハーマン(楽天)も高い稼働率で活躍中。近年、球界全体の助っ人がリリーフ投手に偏りがちなのもうなずけるスタートになっている。
文=落合初春(おちあい・もとはる)