阪神のランディ・メッセンジャーが、来季も引き続きプレーすることが球団から発表された。年俸は1年契約で3億円。マートンや呉昇桓が抜けた今、チーム内では鳥谷敬に次ぐ高給取りとなる。
アメリカ時代はリリーフだったメッセンジャー。2010年の来日当初もその役目を期待されていたが、4月半ばまでで防御率5点台と打ち込まれ2軍落ち。その後は、ほぼ先発として投げてきた。過去6年の成績は以下の通りだ。
2010年
26試合5勝6敗 防御率4.93
2011年
25試合12勝7敗 防御率2.88
2012年
30試合10勝11敗 防御率2.52
2013年
30試合12勝8敗 防御率2.89
2014年
31試合13勝10敗 防御率3.20
2015年
29試合9勝12敗 防御率2.97
2014年には最多勝、2013、2014年には最多奪三振のタイトルを獲得。また、チーム内でみても、年間勝利数は古い順に7位、1位タイ、1位タイ、1位、1位、3位と、阪神投手陣の大黒柱的存在となっている。
さらに、来季も結果を残し、2017年も引き続き阪神に残留すれば、バッキー、ウィリアムスを抜いて球団史上最長在籍の外国人選手にもなる。
メッセンジャーは、球団の公式サイトを通じて「金本新監督に使ってもらうためには、来日1年目の選手のように、キャンプ、オープン戦でしっかりと結果を出して自分の力を証明していきたいと思っています。来季も一生懸命頑張ります」とコメント。
1990年代のような暗黒時代も今は昔。近年はコンスタントに上位争いに加わるチームとなっている阪神だが、リーグ制覇となると2005年から10年以上が経過している。金本政権1年目を輝かしいものにするためにも、メッセンジャーにかかる期待は大きい。
文=藤山剣(ふじやま・けん)