12月25日に千葉県船橋市の中山競馬場で行われる競馬の有馬記念。普段、それほど競馬に興味がない人でも、名前ぐらいは小耳に挟んだことがあるだろう。
その有馬記念に出走を予定しているのが、かつて横浜やメジャーリーグで活躍した大魔神こと佐々木主浩氏の持ち馬・シュヴァルグランだ。
シュヴァルグランは、ここまで16戦6勝の成績を残している4歳牡馬。最高格付けであるGTレースの勝利経験はまだないが、春の天皇賞3着、ジャパンカップ3着などの大レースで好走歴があり、今回も上位に食い込む可能性は十分。
有馬記念の出走頭数は最大16頭。演歌歌手・北島三郎氏の持ち馬で、11月に行われたジャパンカップを勝ったキタサンブラック、菊花賞を圧勝したサトノダイヤモンドなどの強豪が顔を揃えており、シュヴァルグランは5番人気前後といったところ。単勝(1着を当てる馬券)の倍率は、おそらく15倍前後になるだろう。
シュヴァルグランの父・ハーツクライは、2005年の有馬記念の優勝馬で、このとき2着だったのが、国内では通算12戦11勝とほぼ無敵だったディープインパクト。その名馬に土をつけたのがハーツクライなのである。当時のハーツクライも4番人気(単勝17.4倍)と伏兵的存在だった。
ベイスターズファン、大魔神ファンの方は、シュヴァルグランを応援しつつ有馬記念を観戦してみるのもいいかも!?
同じベイスターズつながりでは、現役を引退したばかりのハマの番長こと三浦大輔氏がオーナーのリーゼントロックが楽しみだ。
自身のトレードマークであるリーゼントにちなんで、持ち馬に「リーゼント〇〇」と命名しているハマの番長。これまで、JRAではまだデビュー前の1頭も含め、4頭の所有歴がある。そのなかの1頭、リーゼントロックが12月17日の仲冬ステークスで5勝目を挙げた。これにより、最上位のオープンクラスに昇格。今後は賞金の高い重賞レースにも出走していくことになる。
日本の競馬には芝とダート(砂)があるが、リーゼントロックはダートが主戦場。そのため、ほぼダートで競馬を行っている地方競馬の重賞も視野に入れていくという。2017年は、日本全国の地方競馬でリーゼントロックの勇姿が見られるかもしれない。
文=藤山剣(ふじやま・けん)