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祝新成人! 成人式を迎える選手は? そして日本人メジャーリーガーたちの高卒3年目での成績は?


 新年一発目の大行事といえば成人式。2017年は1月9日が成人の日。1996年4月2日から1997年4月1日までの間に生まれた若者たちが成人式を迎える。

 プロ野球界では1996年世代、高橋光成(西武)、岡本和真(巨人)、淺間大基(日本ハム)、安樂智大(楽天)、松本裕樹(ソフトバンク)らが新成人だ。

 まだ「○○世代」と冠がつくほど突出した選手はいないが、高橋や安樂はローテーションの一角となるまで力を伸ばし、岡本や淺間も虎視眈々とレギュラーを狙う。飛躍の1年にしたいところだ。

 しかし、これまでの新成人=高卒3年目を振り返るととんでもない成績を残した怪物クラスの選手もいる。高卒でプロ入りした主な新旧・日本人メジャーリーガーの高卒3年目成績をまとめてみた。

※カッコ内の年数は高卒3年目の年、球団名は当時の在籍チーム

新庄剛志(1992年・阪神)


95試合:打率.278(353打数98安打)/11本塁打/46打点/5盗塁/OPS.753

 高卒3年目で一気にブレイク。チームの好調もあり、亀山努とともに「亀新フィーバー」を巻き起こした。


イチロー(1994年・オリックス)


130試合:打率.385(546打数210安打)/13本塁打/54打点/29盗塁/OPS.994

 高卒3年目でレジェンド級の成績を残したのはイチロー。この年から登録名を「イチロー」に変えると大爆発。日本プロ野球界初の200安打を達成し、首位打者、最高出塁率、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、そしてMVPを獲得。イチロー伝説の幕開けとなった。


松井秀喜(1995年・巨人)


131試合:打率.283(501打数142安打)/22本塁打/80打点/9盗塁/OPS.845

 ベストナイン初選出。


松井稼頭央(1996年・西武)


130試合:打率.283(473打数134安打)/1本塁打/29打点/50盗塁/OPS.664

 スタメンに定着し、怒涛の50盗塁。全試合出場を達成した。


城島健司(1997年・ダイエー)


120試合:打率.308(432打数133安打)/15本塁打/68打点/6盗塁/OPS.820

 城島健司のブレイクは高卒3年目。その打撃力でオールスターゲーム・捕手部門1位(戦後最年少)にも選ばれた。


五十嵐亮太(2000年・ヤクルト)


56試合:11勝4敗/1セーブ/防御率3.11/90奪三振/WHIP1.00

 初の開幕1軍をつかんだこの年、リリーフながらオールスターゲーム前までに11勝を挙げるラッキーボーイぶりでヤクルト優勝に貢献。古田敦也とともに最優秀バッテリー賞を受賞。

松坂大輔(2001年・西武)


33試合:15勝15敗/防御率3.60/214奪三振/WHIP1.25

 ルーキーイヤーから3年連続で最多勝を獲得。高卒3年目のこの年も2年連続で最多奪三振を獲得。パ・リーグ最多の240回1/3を投げ抜き、タフさを証明した。


川崎宗則(2002年・ダイエー)


36試合:打率.232(112打数26安打)/0本塁打/8打点/3盗塁/OPS.616

 メジャーで人気沸騰の川崎宗則の高卒3年目はレギュラー定着前。しかし、ウエスタン・リーグで打率.367を記録し、認定首位打者に輝くなど正真正銘のプロスペクトに。翌2003年にはスタメンに完全定着した。


西岡剛(2005年・ロッテ)


122試合:打率.268(447打数120安打)/4本塁打/48打点/41盗塁/OPS.714

 レギュラーに定着し、パ・リーグ最年少盗塁王を獲得。


ダルビッシュ有(2007年・日本ハム)


26試合:15勝5敗/防御率1.82/210奪三振/WHIP0.83

 ダルビッシュ有も高卒3年目にホンモノの輝きを見せた。前年、12勝5敗の成績で頭角を現したが、新成人を迎えた2007年はさらに進化。最多奪三振を獲得したほか、WHIP0.83もリーグ1位。エース・ダルビッシュ誕生の年だった。


田中将大(2009年・楽天)


25試合:15勝6敗/1セーブ/防御率2.33/171奪三振/WHIP1.12

 ヤンキースでエース級の働きを見せる田中将大が進化を遂げたのも高卒3年目。シーズン前からWBCで2連覇に貢献すると、安定感を増した投球で岩隈久志(当時、楽天)の13勝を超えてエース戦線に名乗りをあげた。


前田健太(2009年・広島)


29試合:8勝14敗/防御率3.36/147奪三振/WHIP1.16

 前田健太もグンと伸びたのは高卒3年目。数字上は負け越したが、WHIPでは優秀な値を叩き出し、翌年は沢村賞を受賞。粘りの投球で苦しみを力に変えた充実の1年だった。

 このように新旧メジャーリーガーたちは高卒3年目に才能を開花させたケースが多い。高卒3年目はスーパースターへの第一歩だ。今年は新成人のニュースターの出現はあるのか? 新成人の活躍に期待!


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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