1(中堅):西川遥輝
2(左翼):松本剛
3(右翼):近藤健介
4(一塁):中田翔
5(DH):アルシア
6(三塁):レアード
7(二塁):横尾俊建
8(捕手):清水優心
9(遊撃):中島卓也
現実的にスタメン当確なのは西川遥輝、近藤健介、中田翔、レアード。ここが軸になるだろう。
新顔はアルシア。26歳と若いが、2014年にメジャーで20本塁打を放ち、2016年も222打席で8本塁打を放ったスラッガー。今季来日する助っ人のなかでは大物の部類で、なおかつ伸びしろもあるタイプ。投手陣のやりくりが大変だが、4枠ある外国人枠はレアードとアルシア、野手で2枠を使ってくるだろう。
二塁は横尾俊建と田中賢介の競争。今オフ、田中は年俸62.5%ダウンの提示を受け、泣く泣く条件をのんでいる。悲しいが若手への切り替えの“卒業”提示ではないだろうか……。
捕手は清水優心がファーストチョイス。鶴岡慎也と實松一成、2人のベテランのサポートで成長するときだ。
遊撃は中島卓也と石井一成が候補。昨季、中島は打撃不振に泣いたが、実績では遥かに上。今季は大復活してほしい。
1(中堅):西川遥輝
2(遊撃):中島卓也
3(右翼):近藤健介
4(一塁):中田翔
5(左翼):アルシア
6(三塁):レアード
7(DH):清宮幸太郎
8(捕手):清水優心
9(二塁):横尾俊建
無理やり清宮を起用するならこのオーダーだろうか。現状、清宮のポジションは一塁のみ。中田翔の存在を考えると指名打者での起用となるだろう。ただし、アルシアの外野守備はかなりあやしいとの情報もある。広い札幌ドームでアルシアを起用できるのかは現在のところ不明。
現実的には一塁、左翼で欠員が出れば清宮の出番になりそう。1軍での競争相手は大田泰示、松本剛、アルシア、中田翔だ。
じわりと出番を減らしそうなのは大田泰示。昨季は15本塁打を放ち、トレード成功に見えたが、近藤健介のケガの合間に松本剛が台頭した。近藤がスタメンに戻ってくれば、大田と松本の熾烈な定位置争いになるだろう。
このあたりの活性化は4番・中田翔の出番をも脅かす。もしアルシアが当たりで大田、松本も元気いっぱいとなれば、誰かが一塁に回ってくる可能性もなきにしもあらず……。新キャプテンを任された中田だが、アルシアの加入で天秤にかけられる形になった。日本ハムの首脳陣・フロントのしたたかさは、なかなか恐ろしい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)