2004年ドラフト1位指名の江川智晃は、城所の1年後輩の12年目。
プロ初安打が松坂大輔(当時・西武)。ホームデビュー戦では、黒田博樹(広島)からタイムリーを放ちお立ち台に立つなど、未来のレギュラー候補として期待された逸材。しかし、ケガやタイミングでなかなか1軍に定着できず、77試合に出場した2013年をピークに出場試合数も減少。
今年は13試合に出場しただけで、ファームで汗を流している。
ほとんど報道されていないが、6月14日のウエスタン・リーグ、中日戦では今季4本目のホームランを放ち、ウエスタン通算100号を記録した。
1軍でも20本塁打を打っており、チャンスが与えられればブレイクするチャンスは十分ある。
DeNA時代はシーズン34本塁打を記録したこともある吉村裕基。ソフトバンクでは代打稼業が中心だ。
4月17日の楽天戦では、9回裏に代打同点、12回裏にサヨナラと2本のホームランを打ったのは、記憶に新しいところ。
代打の切り札として頼りになる存在だが、出番が増えればまだまだ活躍できるはずだ。
2010年育成ドラフト5位で入団した牧原大成は、2012年6月に支配下登録。今季は内外野どちらも守れるユーティリティープレイヤーとして、26試合に出場している(6月24日現在)。
また、2012年ドラフト3位の高田知季は、昨季、81試合に出場してレギュラーに大きく近づいた。しかし、今年は控えに回ることが多く、32試合の出場(6月24日現在)にとどまっている。
本多雄一の不調もあり出場機会はあるが、レギュラーを確保するまでの活躍はできていないのが現状だ。
セカンドのレギュラー争いを制するのは誰なのかにも注目していきたい。
ほかにもソフトバンクのウイークポイントとされる捕手では、拓也、斐紹が。野手では塚田正義、猪本健太郎らが出番を待っている。
彼らがブレイクする時。ソフトバンクは、さらに強くなる!
文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。北海道生まれなのにホークスファン歴40年。個人的にネクストブレイクで期待しているのは、2015年のドラフト6位川瀬晃。2、3年後に期待したい選手です。