昨秋の第46回明治神宮野球大会で、公立校としては16年ぶりの栄冠に輝いた四国代表の高松商(香川)。優勝を記念して、野球部のユニフォームのストッキングに新たな色のラインが加わろうとしている。
高松商以外にも優勝をストッキングのラインで証す高校がいくつかある。
甲子園で春2回、夏1回の優勝を誇る報徳学園(兵庫)は、大優勝旗の色にちなんで青と赤のラインをストッキングにデザイン。春夏それぞれ1回ずつの優勝を誇る常総学院(茨城)も、白2本のラインを刻む。広陵(広島)も春に3回、全国制覇を成し遂げているが、3本の白線が足下を引き締める。
中京大中京も以前は夏三連覇の偉業を3本の白線でストッキングに称えていたが、残念ながら現在のユニフォームでは見られない。また、ユニフォームが慶應義塾大のものと同じになる附属の各高校も、ストッキングには2本の白線が入るが、それは東京六大学リーグで達成した「完全優勝2回」の記録だという。
優勝ではなく、甲子園の出場をストッキングに記録する高校になると、その数はグッと増える。中でも高崎商(群馬)のラインの数は随一で、その数は何と14本! エンジ、紺、オレンジで色分けされ、それぞれ春(3回)、戦前の夏(4回)、戦後の夏(7回)の甲子園出場を示す。
さて、6本目のラインが新たに加わる高松商。現時点では何色のラインになるのかは未定だが、野球部員たちは水色が希望だとか。またファンの間では、香川県の県花であるオリーブにちなんで「緑」や、高貴なイメージの「紫」を推す声も挙がる。
気になる色は、20年ぶりの出場が確実視される来春のセンバツまでに決定する。
文=和田雅幸(わだ・まさゆき)