★郡司裕也(仙台育英高→慶應義塾大)
昨夏、仙台育英高の4番として打線を、捕手として投手をけん引した郡司裕也。ロッテに進んだ平沢大河、オリックスに進んだ佐藤世那とともに同校を準優勝に導いた。
そのままプロ入りかと思いきや、プロ志望届を提出せず大学進学を希望。今は憧れの「KEIO」のユニフォームを着てプレーしている。
高校で果たせなかった全国制覇を憧れの慶大で成し遂げられるかに注目だ。
★春野航輝(智辯和歌山高→東北福祉大)
智辯和歌山高で184センチ98キロという体躯からホームランを量産し、「中田翔が目標」と公言していた春野航輝は、現在東北福祉大でプレーしている。
東北福祉大といえば、かつては金本知憲や和田一浩といった球史に残る強打者を輩出した東北の名門。昨夏の甲子園では期待されながら一回戦で敗退してしまった悔しさをバネに、3年後のドラフトを目指してほしい。
★伊藤雅人(関東一高→國學院大)
楽天に入団したオコエ瑠偉とともに関東一高をベスト4に導いた伊藤雅人。左右に鋭い打球を放つ打撃職人は國學院大へ進学した。
今年の春季リーグ戦では、1年生ながら5月4日の中央大戦で「8番・DH」で先発出場し2安打3打点と活躍。目標とする「大学通算100安打」へのスタートを切った。
★舩曳海(天理高→法政大)
天理高時代に俊足巧打でならした舩曳海は、東京六大学リーグの法政大で汗を流している。
國學院大に進んだ伊藤と同様に、春季リーグ戦・5月22日の東京大戦でスタメン出場の機会を得ると3安打の猛打賞。夏の甲子園出場はもちろんU-18ワールドカップ準優勝メンバーという肩書きがダテではないことを証明した。
こうして、あらためて見ると甲子園を沸かせた選手たちは、大学野球界でもその名を轟かせてくれそうだ。
将来は、プロで「あの時の甲子園球児か!」とファンをうならせることを期待したい。そして先にプロ入りした同級生たちと、今度は日本野球の最高の舞台で競い合ってほしい。
文=森田真悟(もりた・しんご)