1位:秋山翔吾(西武)/38二塁打
2位:浅村栄斗(西武)/34二塁打
3位タイ:柳田悠岐(ソフトバンク)/30二塁打
3位タイ:銀次(楽天)/30二塁打
トップ2の面子は昨季から変わらず、秋山翔吾と浅村栄斗(ともに西武)が入れ替わる形で決着。秋山翔吾は初めてトップに立った。3位には昨季から引き続き柳田悠岐(ソフトバンク)が入賞、並んで3位に銀次も食い込んだ。上位常連組では角中勝也(ロッテ)が昨季の30本から17本の大幅ダウン。
1位:源田壮亮(西武)/10三塁打
2位タイ:今宮健太(ソフトバンク)/7三塁打
2位タイ:駿太(オリックス)/7三塁打
昨季は茂木栄五郎(楽天)と西野真弘(オリックス)が7三塁打でトップの座を分けたが、今季はルーキー・源田壮亮(西武)がみごとな脚力で戴冠。秋山翔吾(西武)、源田の二塁打王、三塁打王がいるからか、メットライフドームの右中間、左中間が広く見える。
1位:秋山翔吾(西武)/308塁打
2位:ウィーラー(楽天)/267塁打
3位:柳田悠岐(ソフトバンク)/264塁打
秋山翔吾(西武)が大台の300塁打を突破し、初の戴冠。今季は首位打者、最多安打に合わせて、38二塁打で二塁打王も獲得。本塁打も25本とキャリアハイでヒットメーカーから中長距離砲に進化している。
ウィーラー(楽天)も昨季の5位からランクアップした。
1位:秋山翔吾(西武)/106得点
2位:柳田悠岐(ソフトバンク)/95得点
3位:源田壮亮(西武)/85得点
二塁打王、塁打王に続き、秋山翔吾(西武)が得点王も獲得。裏タイトル三冠を達成した。昨季もトップで2年連続の得点王。飛び抜けた出塁能力と後ろの強力打線が見事に噛み合っている。
1位:柳田悠岐(ソフトバンク)/89四球
2位:T-岡田(オリックス)/83四球
3位:秋山翔吾(西武)/72四球
ここは柳田悠岐(ソフトバンク)の独壇場。3年連続の1位をキープしている。2位のT-岡田(オリックス)はこれまでのキャリアハイ(49四球、2010年)を大きく上回る躍進。選ばないスラッガーから選べるスラッガーに成長し、出塁率.374も自己最高。待望のもう一伸びを実現した。
1位:鈴木大地(ロッテ)/18死球
2位タイ:ウィーラー(楽天)/10死球
2位タイ:安達了一(オリックス)/10死球
鈴木大地(ロッテ)がぶっちぎりの被死球キング。歴代13位の18死球を食らった。もともと飛び抜けて当たりやすいタイプではないが、今季は磁石のごとく球がやってきた……。鈴木大地さえ抑えれば、というロッテの攻撃事情も一因か。
1位:今宮健太(ソフトバンク)/52犠打
2位:大城滉二(オリックス)/35犠打
3位:嶋基宏(楽天)/27犠打
今宮健太(ソフトバンク)が返り咲き。2年ぶり4度目の最多犠打を記録した。日本シリーズでも名手ぶりを遺憾なく発揮し、柳田悠岐(ソフトバンク)が出塁、今宮がバント、後続がタイムリーの黄金パターンを繰り出した。
昨季62犠打で今宮からトップを奪い、名を上げた中島卓也(日本ハム)は、今季は打撃不振もあってトーンダウン。25犠打で5位に留まった。
2年目の大城滉二(オリックス)もじわりと上昇中。レギュラーに完全定着すれば、今宮と戦える技がある。
1位:柳田悠岐(ソフトバンク)/1.016
2位:秋山翔吾(西武)/.933
3位:茂木栄五郎(楽天)/.867
出塁率+長打率=OPS。パ・リーグでは柳田悠岐(ソフトバンク)が3年連続でトップに鎮座し続けている。12球団で唯一の1.000超。現球界ではナンバーワンバッターではないだろうか。
1位:柳田悠岐(ソフトバンク)/.379
2位:銀次(楽天)/.369
3位:源田壮亮(西武)/.344
得点圏打率も柳田悠岐(ソフトバンク)が抑えた。OPS、得点圏打率、まさに無敵といってもいいレベルだ。銀次(楽天)も集中力を見せた。今季は二塁も守ったが、二塁では失策ゼロの安定感。シーズン前から二塁守備に備えて足腰を強化したそうだが、打撃にも好影響をもたらし、上昇気流をつかんだ。
3位の源田壮亮(西武)も大健闘。足に注目が集まるが、ケースバッティングも秀逸で早くも「仕事人」の色が出ている。
1位:田村龍弘(ロッテ)/.337
2位:炭谷銀仁朗(西武)/.327
3位:甲斐拓也(ソフトバンク)/.324
田村龍弘(ロッテ)が2年ぶり2度目の1位。田村の強肩がなければ、チーム失点はもっとひどいことになっていたかもしれない。炭谷銀次朗(西武)はさすがの安定感で2位。今季はバットでもしぶとさを見せ、強肩が一際輝く。
大ブレイクの甲斐拓也(ソフトバンク)も強肩自慢。1軍での3割超は「使える強肩」の証であり、自信になったはずだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)