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「ハマのプーさん」宮崎敏郎(DeNA)がノリノリ! 強烈な右打ちで「NEWマシンガン打線」を担う

「ハマのプーさん」の愛称でNEWマシンガン打線を牽引するDeNA・宮崎敏郎

 DeNAではホエールズ時代から選手の愛称の頭に「ハマの」を付けるのが恒例となっているが、今、「ハマのプーさん」というなんとも可愛らしい愛称で親しまれている選手がいる。宮崎敏郎だ。

 宮崎は身長172センチとプロ野球選手としては小柄な体格。ポッチャリしていて、その愛らしいルックスから、親しみを込めてファンはそう呼んでいる。

 ちなみに、「ハマのプーさん」が「ハマの◎◎」シリーズで唯一可愛らしい愛称と思いきや、過去には吉村裕基(現ソフトバンク)の「ハマのモンチッチ」もあった。

 プロ5年目を迎えた宮崎がこのところ好調だ。5番に座り、打率.347をマーク。しかも、非常に際立った個性を発揮している。

逆方向への強烈な打球


 宮崎の打撃の特徴は右打ち、つまりライト側に放つ強烈な打球につきる。ボールをぎりぎりまでひきつけ、ヘッドスピードの速いスイングで打球をライト方向へ弾き返す。そして今シーズンは、3番・ロペス、 4番・筒香嘉智までの上位打線の出塁を受け、走者をホームに迎えるライトへタイムリーを放つ場面が多く見受けられる。

 確かに球界を見渡せば、逆方向への打撃を得意とする打者は多い。しかし、そのほとんどがしぶとく逆方向に運ぶタイプ。そんななか、宮崎の打球は強烈なライナーが多く、異彩を放っている。

 また、筆者に強く印象に残っているのは2015年にヤクルトのクローザー、バーネット(現レンジャーズ)から放った本塁打だ。この年、バーネットは41セーブを記録し、日本でのキャリアハイ。まさに無双状態だったが、唯一、被弾した本塁打が宮崎の一発だった。もちろん、宮崎は逆方向に押し込んでスタンドまで持っていった。

「つながる」打線の鍵となる宮崎


 昨シーズン、宮崎が放った88安打の4割以上が逆方向への打球だった。そして今シーズン、宮崎の逆方向への打球はなんと6割6分を超えている。安打の実に3分の2が逆方向への当たりなのだ。

 最近は相手投手の警戒レベルがますます上がり、アウトコースへの投球が多くなった。そこで、アウトコースのボールが高めに浮いたところを確実にライト線へ運んでいるのも関係しているだろう。

 今後は研究された結果、内角への攻め方を工夫されるいのではと危惧するが、そこは持ち前のヘッドスピードを生かし、対応してくれるはず。

 1998年に横浜が日本一となったときは「マシンガン打線」という最強の火器を持っていた。今シーズンのDeNAは、当時のような重量級の打線ではないものの同じように「打線のつながり」でビッグイニングを作ることができる。

 「つながり」で得点を積み重ねる「NEWマシンガン打線」に宮崎の右打ちは欠かせない。


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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