【プレミア12】侍ジャパンに立ちふさがるのはどこの国?意外に日本野球と縁が多いぞイタリア
マエストリとともに二遊間に注目!
欧州において、ナショナルチームレベルではカリブ勢擁するオランダの後塵を拝しているものの、クラブレベルでは、プロリーグをもつイタリアが優勢を誇っている。その中でも、G.G.佐藤(元西武ほか)など多数の日本人選手もプレーしていた名門、フォルティチュード・ボローニャは、隣国のサンマリノ・タイタンズとともに、来季から開始予定のヨーロッパリーグにも参戦予定だ。
しかし、欧州野球を牽引すべきイタリアの野球事情も、その現実は厳しいものである。2010年に本格的なプロリーグを目指して設立されたイタリアン・ベースボールリーグも、数年前から平日の試合開催をやめ、事実上、前身リーグ・セリエAとなんら変わらない週末のみ試合を行うセミプロリーグとなってしまっている。
それでも、イタリアにルーツをもつ外国人に対する国籍付与の簡便さのおかげもあり、米国、ベネズエラ人選手が多数プレーするこのリーグは、十分に見応えがある。今回のメンバーもイタリア国内でプレーする「傭兵」部隊が主力をなすだろう。
投手陣では、今シーズンNPBで不振に終わった「純イタリア産」のアレックス・マエストリ(オリックス)に期待したい。また、前回のWBCに出場し、一昨年は日本のBCリーグにも在籍していた、ルカ・パネラッティも先発陣の一角に食い込んでくるだろう。打撃陣では、この春の日欧野球に参加した、アレッサンドロ・バリオとフアン・カルロス・インファンテの二遊間コンビが注目だ。
文=阿佐智(あさ・さとし)
1970年生まれ。世界放浪と野球観戦を生業とするライター。「週刊ベースボール」、「読む野球」、「スポーツナビ」などに寄稿。野球記事以外の仕事も希望しているが、なぜかお声がかからない。一発当てようと、現在出版のあてのない新刊を執筆中。ブログ「阿佐智のアサスポ・ワールドベースボール」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gr009041)
写真協力:oldmanagency
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